翌日。おれは煙突飛行(フルーパウダー)を使って、ダイアゴン横丁に行くことになった。ぶっちゃけ炎の中に入るのは超怖かった。だって炎だぜ!?全身火傷じゃん!



「ダイアゴン横丁!」

無事に叫べたみたいで漏れ鍋に到着。店主のトムに挨拶したら、アルバスから話は聞いてるみたいで、カウンターで待つように言われた。


「お前が編入生か。」
「へ?」

後ろから声をかけられ、振り向くとそこには超絶美少年がいました。

いやまじで。

思わず息をのむほどの美少年。こんな人間いんのかってくらいだ。薄いブルーの髪に、キリッとした眉、綺麗なダークスカイブルーの瞳。透き通った白い肌。
あ、ありえない。外国人って詐欺だ。



「ダンブルドア校長から話は聞いている。今日案内役を承った、カイン・ジュリアスだ」
「カイン・ジュリアス…。あ、俺はレン・ヒナタ。日本からの留学生で今度4年生に編入する予定、です」

思わず年下に敬語使っちまった(なんつーか美少年すぎてオーラがパネェ)


「………。」顎に手を当てて、何やら考え出す美少年。様になるな、なんて思っていると
「れんれんに決定だな!」
ぽん、とひらめいた!っていうポーズで美少年は言った。無表情で。

「れんれん……?」
「そうだ。いいニックネームだろう?」
理解出来ない。てかこの顔から“れんれん”って言う言葉が出てくる意味がわからない…っていうか

「ニックネームって誰のだよ!」
「む。お前のに決まってるだろう」
「はあーー!?」
「ああ、ちなみに俺の事はカインでいいからな。ニックネームはいらない」

なんなんだこいつ。変人か、変人なのか。俺の周りはこんなんばっかか。まじ嫌気がさしてきた。(てか自分は変なニックネームで呼ばせないのかよ…)


「さあ、れんれん。行くぞ」
「ちょ、まてよ」




俺は反論する間もなく、スタスタと歩く美少年もといカインに追いつくので精一杯だった。(てか、もうどうでもいーや…)
何だか、この先苦労しそうな予感がありまくるのは、この際気にしない事にしよう。