杖をもってないことに気付いた俺はひとまずアルバスに相談することにした。(買いにいこうにもお金ないし。)

「アルバスー」
「おお、レンよ、そろそろ来る頃じゃと思っておったよ。」
「(なんか見透かされてるよーでやだなこのじいさん)あのさ、相談なんだけど…杖欲しいんだよね。…ってか新学期の買い物したいんだけど」
「ふむ。やはり、そうくると思ってな…ほれ。昨日のうちに名義変更はすませておいた。大事に使いなさい」

すっと、ダンブルドアは金色の鍵を差し出した。これは、もしや金庫の鍵?

「グリンゴッツ銀行の鍵じゃ。儂のをひとつ、お主に譲ってやろうと思ってな。なあに老いぼれじじいの口座じゃ。どうせ先もながくないのだから遠慮せずに使ってくれ」

俺の言いたいことがわかったのか、にっこり笑っているアルバス。
てか、先も長くないとか言うなよな。縁起悪いだろーが。………まあ、確かに長くはないんだけどな。

先のストーリーを思い出して思わず俺は苦笑した。
ま、どうせアルバスは金は余るほど持ってるだろうし、使っちゃってもいいか。


「じゃあ、有り難くいただきます。でさ、明日くらいにはダイアゴン横丁に行きたいんだけど……」
「ふむ。あいにく今は教員、誰も手が放せない状態でのう……まあ案内は誰かに頼んでおく事にするから、心配せんでよい。明日の朝、儂の部屋にきなさい」
「りょーかい!」


ひとまず、今日はゆっくり休むことに決めて、俺はアルバスの部屋を出た。