俺は与えられた部屋に引きこもっていた。何故ならばここには大量の本があったからだ。それは当然魔法に関する本で俺の興味をひくものばかりだ。
よって、ここにきてから1ヶ月…ほとんど部屋の外には出ていない。たまにアルバスの部屋に行って紅茶を飲んだり、図書室へ本を探しにいったりしたがその程度である。
その甲斐あってか、魔法界のことや役に立ちそうな魔法は大体覚えた。幸い俺は一度見れば(読めば)ほとんどの事は忘れないという特技を持っていたので(もはや能力と呼ぶべきか)さほど苦労はしなかった。


「特に魔法薬が俺は好みだなあ」

虫とかそうゆう気持ち悪いものは苦手だったのだがあれとあれを混ぜ合わせたらこんな薬が出来る、とか調合する過程が好きなのだ。まあ実際に調合してはないけど…


「何せ材料がなーどうすっかなー」


んー…あ!そういえば植物園っぽいものがあった気がするな。とりあえずそこ見に行こ!


思い立ったら、すぐ行動!
ということで俺は植物園に向かった。



植物園につくと管理人っぽい人がいて、その人に頼んでみたところ、いくつかの薬草をもらった。でもやっぱり植物以外はおいていないみたいだ。



「ありがとう」
「いえいえ、また用があればいつでも」


どうしようかなーと考えつつも、にっこり笑ってお礼を言ったら、管理人さん?は、はにかんで照れてるみたいだった。とりあえず、アルバスに鍋とかもらいにいくかと考えて、俺は植物園を後にした。