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聞いて3(一年生編)


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「おー侑に銀。…と?はなこか!おお、来てくれたんか!」

体育教官室に七志サン連れて銀も一緒に行きよったら、ちょうど後ろから監督が来た。北さんも監督のスカウトで来たて聞いたから、多分その関係で知っとんかなと思った。

"来てくれたんか"て監督は言うたけど

普通マネージャーまで把握するか?
なんかマネージャーなる流れやけど、二クラス分くらいマネージャー候補断ってへんかったっけ?
俺はもちろん、隣の銀もますます七志サンがよう分からんくなってきた。

『こんにちは黒須先生。北先輩に誘われて、今日はなしに来るように言われたので来ました』

「ホンマか!助かるわ。ほな、届けの紙後で渡すさかい今日は見学してくか?」

『邪魔に…ならないですか?』

そこでこそっと銀が俺の耳元で言ったのが「こんなセリフ言える女子がウチの学校にまだおったんやな」。
まあ確かにそうやな。ウチはバレー部とか吹奏楽部みたいに歴史と全国規模の成績ある部活は何個かあるけど、学力は県内でも中の上くらいで、普通科クラスやとバカでもなんとかしたら入れるレベルや。
せやからまぁ、銀の言う通り煩いヤマンバみたいな女子が多いわけで、七志サンみたいなんは絶滅危惧種や。

「ならへんならへん!せやけど最後まで見るんやったら帰り遅なるさかい、そん時は信介とかと帰りや」

『ありがとうございます。でも北先輩とは方向逆なので、一人で帰ります』

「そうなんか!?ほなバス停の方か?」

『はい』

「そうか知らんかったわ。ほな侑、何人か帰りそっち方面やろ。途中まで頼むで」

「ウィッス」

「いらんことすなよ?」

「しませんよ!!!」

そんなわけで、この日から七志サンと途中まで帰ることが決まった。




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