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マセガキ→爆豪?
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マンダレイの少し離れたところで大人しくしている男の子に「どなたかのお子さんですか」と尋ねた緑谷。

マンダレイは「ああ、この子は違う。この子は私の従甥の子供だよ」と答え、A組に挨拶するよう一週間一緒に過ごすんだからと男の子に声をかけた。

「あ…えっと、僕雄英高校ヒーロー科の緑谷。よろしくね」

緑谷は簡単な自己紹介と共に男の子の前まで行くと、握手をしようと腰を低くして右手を差し出したが……___________フンッ!!!と、男の子から緑谷に返ってきたのは手ではなく、股間への本気キック。男の子はスタスタと立ち去って行く。

「きゅぅ…」と声にならない叫びを上げ、倒れそうになった緑谷をすかさず飯田が支えてこう叫ぶ。

「おのれ従甥!!何故緑谷君の陰嚢を!!」

約8時間掛けて魔獣と闘いながらアップダウンの激しい山を越えてきたというのにそのテンションはさすが委員長だなと別の意味ではなこは感心した。

「ヒーローになりたいなんて連中とつるむ気はねぇよ」

「つるむ!?いくつだ君は!!」

何歳も年下の男の子に黙らされた高校生と本気で突っ込む高校生。いつもならこのノリについてくるA組のメンバーも流石に疲労からただただ呆然とその光景を眺めているだけ。

スタスタと歩いて行く小生意気な男の子に「ませガキ」と口角を上げた爆豪に、轟が真顔で「お前に似てねぇか?」と口を開く。すぐそばではなこも確かにといった顔で『…似てるね』と轟に続く。

「あ''?似てねえよ。つーかてめェ喋ってんじゃねえぞ舐めプ野郎!オメェもだ四次元!」

「悪い」

『ごめん。でもそっ「ぁあ"?」…くりじゃないかも、全然』

両手をポケット深くに突っ込んで、自分より背の低いはなこに顔を近づけデス顔でメンチを切る ーー まさにヤンキーの鏡かよと誰もが突っ込みたくなる光景に切島だけは「はなこちゃんが爆豪に適応することを覚えた…」と、感心していた。



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