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特別な試験内容!
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【 職員室 】

「連れて来たぜー」

プレゼント・マイクに呼び出されたはなこは、そのまま職員室へ。
失礼しますと一礼して職員室に入ると、プレゼント・マイクが担任の相澤の肩に手を置いて合図する。

「…なんだ、連れて来たのか。昼休みに話すつもりだったんだが」

「玄関でちょうど見つけたからな!どーせ大事な話だろ?早い方がいいぜ」

「………まぁ、そうだな」

一体何の話をしているのか。
いきなり呼び出されて職員室に連れてこられた。廊下を歩いている時は「学校には慣れたか」とか「ラジオは聴くか」など、全く真剣な話はされなかった。
いざ蓋を開けてみれば、なにやら大事な話のようで、はなこの首が無意識的に横に傾いていく。

「お前の期末テストの話だ。前にも言ったがテストと転入時期の関係で今回だけテスト内容が特別だ。順位もない」

相澤は今回だけな、と念押しすると、机の引き出しから一枚の紙を取り出しはなこに渡した。

「筆記の範囲はこの前渡した通り。…で、本当は今日の昼休みに話すつもりだったが…その紙は演習試験の内容についてだ」

『プレゼント・マイク先生との…戦闘?』

プリントには確かにそう書いてある。たしか他の生徒は演習内容はまだ明かされていないと言っていたはずだ。

「Yeah. 俺の個性はお前の個性に頗る相性が悪い。お前を呼び出したのはその顔合わせってな感じだ!オーケィ?」

「こいつの個性は物理じゃない。高音なり低音なりの"音"だ。イヤホンしようが耳栓で防ごうが関係ない」

「勿論ハンデはあるぞ」

『確かに物理攻撃じゃないなら相性悪いですね』

さすがは雄英。おそらく転入当日、オールマイトとのW鬼ごっこで個性を分析したのだろう。確かにはなこの苦手なタイプは物理以外の攻撃だ。

「負ければ演習赤点だ」

『わかりました。頑張ります』

この絶対的不利な試験を前に________…"勝たなければ私がやられる"と、また心の中で唱えて。


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