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女は怖いよ
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雨隠れの里に迷い込んだ盗賊を討った
天使_____________暁の小南。
「見ていたの」
その一部始終を建物と建物の隙間から
傍観し、落ち着いた頃に出てきたはなこを
小南が見つける。
小南の約一メートル程先に立つ暁の最年少。
その女は、リーダーであるペインと共に動く
小南ですら警戒する。
『うん。』
端麗な容姿をした女は小南よりも小柄で
一見か弱くも見えるが、その通りならばこうして
一人で小南の前に現れたりしないだろう。
「何故」
『闘いを見るのは好きだから』
「マダラに何か言われてきたの?」
読めない表情で笑う女が立っている場所は
「マダラ」という単語を聞いた直後、
パキパキと音を立てながら凍ってゆく。
『別に?』
細めていた眼を開けば、翡翠の色。
僅かに殺気を放ちながら、綺麗な顔で笑うはなこ。
小南はそれに反応するように自身の周囲に
紙を散らせる。
「__________…その辺にしておけ」
まさに一触即発の状態を破ったのは
空間を渦巻いてはなこの前に現れたマダラだ。
「あなたも見ていたのね」
「いいや。俺はコイツに用があって来ただけだ。
________…行くぞ」
『はーい。じゃあまたね、小南先輩』
ニィと人懐っこい笑みを浮かべて消えた女。
彼女を警戒する最大の理由は、
彼女がうちはマダラと四六時中行動を共にしているからだ。
「あの子は…危険過ぎる」
____________マダラの為ならばという
思想も行動も力も。
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