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「トビ」

「…はなこはどうした」


よしだ一族を抹殺し、抜け忍の身となった
はなこを全力を挙げて捜索している氷隠れの里。


はなこは今や各国に指名手配された
主に暁の他メンバーの追忍処理を仕事とする
暁の正式なメンバーの一人。

加えて暁を裏で動かしている
真のリーダーとも言えるトビことマダラの右腕。


それ故に小国といえど、マダラはゼツに
氷隠れの追い忍の動きを偵察させていた。

しかし、戻って来たとおもえば『暇だから行く』
とゼツに着いて行った
はなこの姿が無いではないか。


「はなこガ追忍ト戦闘ヲ始メタ」

「お前達がついていながらどういうことだ」

「はなこは見つかってはないんだけど、
追忍が"はなこを連れ去った暁の仮面の男も同時に捜して見つけ次第消す"って言ったのを聞いて、自分から出向いたよ」

「そんなもの、今でなくても始末出来るだろう。何故止めなかった」


呆れたようにため息を吐いたマダラは
ゆっくりと立ち上がった。


「いやー止めたんだけど。
その追忍集、わりとエリートな上に、回収したよしだ一族の翡翠眼を全員が移植しててね」

「……まるでダンゾウだな」

「オマエニ必要ナ翡翠眼ハ自分一人ダト、証明スルツモリダ」

「フン……ならば見せてもらおうか」


一歩、二歩
余裕げに歩くマダラは確信している。
はなこが勝利することを。



「負ケタラドウスルツモリダ」

「アイツがその程度の輩に敗れる事はないさ。
____________…この俺が居る限りはな。」

「修行ヲ付ケタカラカ?」

「勿論それもあるが________…あいつとの付き合いは長い。俺が修行を付け、暁に身を置き経験を積んだあいつは出会った頃より格段に強くなった」

「確カニナ。ソレヲ抜イテモアイツニハ強力ナ血継限界モアル」

「ああ。アイツの眼ならば三大瞳術にも劣らんだろう」

「本人に言ってあげなよそれ。多分凄い喜ぶよ」

「フン。減らん口が更に増えるだけだ」




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