溜めに溜めて、時間はギリギリ一杯。
(やっやだっ!後には引けなくなっちゃった!!こうなったらもう、どうにでもなれ!!)
パロマは、破れかぶれで柄を引いた。
すると、
ポンっ
ポンポンポンっ
という軽快な音と共に、
柄の先には、手品の造花がパッパッパと可愛く咲いた。
「「「「「 ?! 」」」」」
敵の皆さま全員が、揃いも揃って真っ白に固まる。
(ナイトメアアアアア!!!!!!またしてもっっっ!)
しかしパロマはすぐさま機転を利かせて、4人が我に返る前に下手な手品の収集も付けず、踵を返してその場からとんずらした。