いただきます☆
「はぁ・・・」
「そんなによかった?」
「そんなこと聞くなよい」
情事後の会話にマルコは真っ赤になってその顔をベッドに埋めた。
「んー、その様子じゃそうなんだな」
楽しげにサッチが笑う。
「うるせぇよい・・・」
恥ずかしくてさらに顔をベッドにぎゅうぎゅう押し付ける。
「窒息しちまうぞ」
触れた肩がぴくりと動いたのを無視して、ベッドに埋めた顔をゆっくりと上げさせる。
「照れてる」
「うるさいよい」
照れるマルコにサッチは微笑み、乱れたシーツを手に取る。
「わっ、何すんだい!」
「へへっ、マルコ包み。なんかてるてる坊主みたいだな。可愛い」
ちゅっ、と額に口づける。
「おでこかよい・・・」
額に手を当て、やや不満げなマルコ。
「ははっ、不満か?それじゃ・・・」
サッチの唇がマルコの唇を塞ぐ。
「んん・・・ん、はっぁ・・・」
じっくりと口内を味わう。
「っふぅ・・・なぁ、このまままた食べちまってもいいか?」
サッチの両の手がそっとマルコの頬を包む。
「・・・いいよい。その代わり残さず食えよい」
「もちろん♪」
“いただきます”を合図にまた熱い夜が始まる。
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