いただきます★
「マルコ、お前なんで・・・」
キッチンから部屋に戻ったサッチを待っていたのはベッドに座り込んだマルコ。
その体は服を纏っておらず、変わりにシーツを肌に巻きつけている。
薄い布地は日の光でうっすらとその肌を透けさせる。
「サッチ、こっち来てくれよい」
ドアの前で呆然と立ちつくすサッチにマルコが声をかける。
その言葉にまるで操られるかのようにサッチはマルコへと歩み寄った。
目の前に対峙するマルコを食い入るように見つめる。
「サッチ、食べて?」
「ッ・・・」
まさかのおねだりにサッチの心臓が大きく跳ねた。
「サッチ」
青い瞳がサッチを見つめる。
「・・・いただきます」
言葉と同時に、サッチはその愛しい体を抱き込んだ。
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