小説 | ナノ
「じゃあ特に行くところはねぇんだな?」
「まぁそうね、気長に一人旅する予定だったし。」
そう言えばみんなとりあえず警戒は解いてくれた。
「って事で仲間になれ。」
「話が振り出しに戻ってる!!!」
「その錬金術に加え、能力者としてのペナルティーも無し。しかも元軍人。それなりに戦闘力はあるんだろう?
そんな人材を逃してたまるか。いいだろ?ペンギン、キャス。」
どうやらペンギンと帽子に書いてある人は本当にペンギンという名前らしい。そしてキャスケット帽を被ってる彼もまたキャスというらしい、率直だな。
「まぁいい人材ではあるし、いいですよ、もう文句は言いません。」
「俺も俺もーー!!
しかもこんな可愛い女の子だし!!!」
ハート海賊団初、紅一点!!!と喜び始めたクルー。
えっ!女の子いないの!?という私の叫びも虚しく、出航だー!と張り切り始めた。
「嘘でしょ…」
「ククッ…これからよろしくな、トリシー。」
この隈キャプテンーー!!と私の叫びが木霊した。
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