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「………白い、」


「そりゃ、雪原地帯だからねえ」


列車が付き、ブリッグズに出ると相変わらず雪に覆い尽くされた真白の街が現れる。
ローが感嘆した様にぼうっとして、ポツリと呟いた。



「同じ白でも、こうも違うものか…」


「?何か言った…?」


「…いいや、」


サクサクと雪の上を足跡を付けながら歩いて行くと、見慣れた金髪が現れる。



「フン、久方振りじゃないか…玉尖。」



「ミラ姐!!」


私を見て笑ったかと思えば、ローを見て顰め面をするミラ姐。



「…そいつがマスタングの言っていたお前の男か」


「!(もう、ほんとお喋りなんだから大佐の馬鹿…!)
そうだよ、紹介するね。トラファルガー・ロー、ローが名前ね。
こっちはオリヴィエ・ミラ・アームストロング少将、ミラ姐だよ。」


「(アームストロング…?どっかで聞いた気がするが…)あぁ、よろしくな。」



自己紹介の後、ローがスッと握手を試みるがその手はパチンと弾かれ、剣が引き抜かれる。


ガキンッ!!



「おい、何のつもりだ」



「ほう…?どうやら見た目程力がないわけではないようだ。」



突如振りかざされた剣を愛刀で受け止めたローは、眉間に皺を寄せて動向を伺う。



「なに、ほんの力試しさ。
この作戦はもちろん、トリシーの相手はそう簡単に務まるものではないからな。」


「ヘェ、女を斬るのは趣味じゃねェが悪く思うなよ。」


「…ここでは力が物を言う、女だとナメて死んでも知らんぞ…!!」


「上等…!」


「あーー!!ストップ、ストーーーップ!!!」


今にも戦闘を始めそうな2人の間に入り、止める。


「仲間同士で戦ってどうするの!
とにかく、拠点まで行くよ!」


ミラ姐とローの手を引いて拠点を目指す。









「遅い!!
何をしていた玉尖の!」


「ハァーー?!人の彼氏バラした挙句、優雅に戦車に乗って来たくせに何言ってくれちゃってんの!?この…


無能が!!!
しかも私のせいじゃないし!」


拠点に着いた途端、優雅にお茶をしている大佐にキレられキレ返す。



「フフッ、フハハ…!!
いいだろう!!ここで証明してやる!
私が無能ではないという事をなーーー!」


ズガガガン!!



「大佐、トリシー。
今はそんなことしてる時じゃありませんよね?」


「そ、そうだな中尉…」


「ご、ごめんなさいリザさん…」



2人を止めるために顔面スレスレに銃弾を打ち込んだリザのおかげで、冷静になる2人。



「仕切り直して…
これから鋼のの奪還作戦を開始する!!

先発は玉尖のと、トラファルガーくん
後発でアルフォンスとアームストロング少将に行ってもらう

私と少尉は拠点待機、何かあれば無線で伝えるように!」



「「了解!」」








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