小説 | ナノ
焦凍くんと出会って、3年目の冬が到達しようとしていた。
トンッ、
「お、」
寒いので焦凍くんの左側に寄りかかる。一瞬驚くも意図が分かったのか個性を使って暖めてくれる。
「あったか〜、ありがと」
「…お前、それ俺以外にやるなよ」
「?焦凍くんしかもってない個性なのに他の人にやっても意味なくない?」
暖めてくれた焦凍くんにもっと暖をもらおうと擦り寄ると、手で顔を覆ってよくわからないことを言い出した。
「そういえば受験シーズンじゃん?焦凍くん高校どこ行くの?」
「雄英に決まってるだろ?ってかお前もそうだろ?」
「決まってるんだ、ていうか私の分まで決められてた!」
「は?違うところ受けるつもりか?だめだぞ、雄英にしろ」
「え、私の周り雄英ファン多すぎじゃない?なんなん、まあ雄英のつもりですけど。」
かっちゃんといい、焦凍くんといいなんで私の行き先まで決めるんだ、意味わからん。
まあ雄英いくからいいんですけど。
「受験勉強に実技試験対策にやること山積もりだ…つらい、今年も倍率やばそうだしなあ」
「お前一般で受けんのか?」
「え?そうだけど、焦凍くん違うの?」
「そうか、俺は推薦枠で行くつもりだから」
「ええー!推薦枠?!ずるー!!いいなー!」
「別にずるくはねえだろ、試験はあるんだし。」
焦凍くんは推薦枠だと知って、さすがだな〜と思いながらも足を進める。
「まあお互い頑張ろ!」
「そうだな」
4月無事に雄英で再会できるように勉学やトレーニングにいそしんだ。
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