小説 | ナノ
ダァンッ!!
「いっだ!」
「美鳥ちゃん!ちょっともうやめてお父さん…!」
「ほう、なかなか筋がいいじゃないか。鷲幻に鍛錬されていたのか?それと冬美、焦凍はまだか?」
「っ…連れてきたけど…」
攻撃を仕掛けてこいと言われたので遠慮なく仕掛けていたが、さすがナンバー2。
放り投げられてばかりである。
「っいいえ、私もヒーローを目指しているので…!」
「!ふん、おい焦凍。お前も来なさい。」
「…っクソ親父!」
「私もいきます!」
走り出した焦凍くんに続いて走る。
火の鳥で炎を出せるとは言ったが、飛べるとは思わないだろう。そもそも成功した試しないし。
今ここで…!成功させる!
「らァッ!!」
「甘いッ!」
ドッ!!
「ぅぐッ…!!」
「ッ焦凍!!」
氷で攻撃した焦凍くんをやすやすと跳ね返し、奥の壁までたたきつける。
冬美さんの悲鳴を響く中、向かっていく途中でイメージを続ける。
鳥のイメージ…
翼が背中に生える、私は火の鳥なのだから…飛べる!!
チリッ…
ボッ…ボボッ、
「俺に火は効かんぞ…!」
「知ってます…!!だから、
飛びます!!!」
ボッ!!!
バサッ!!
エンデヴァーが振りかぶった一撃を炎で翼を生やして避け、そのまま顔面近くまで飛び上がる。
「!!」
「うりゃあ!!」
ポコンッ!
効かないだろうとは思っていたが、存外可愛い音で殴ってしまった。
ボシュッ…
「!わぁ…っ!」
ドテンッ…
勢いで出した炎の翼が維持できずに落ちる。
「すごい…お父さんに一撃入れるなんて…!すごいよ美鳥ちゃん!」
「ッチ…」
「ああ…驚いたぞ、随分柔軟な思考を持っているようだな…」
「!へへっ…」
どうやら一泡吹かせることはできたらしい。
「フン、気に入った…!##といったか…
お前を焦凍の許嫁にする!」
「ッハア!!??」
「えええ!?!お父さん?!」
「え。」
拝啓 いずくん、かっちゃんへ
どうやら気に入られすぎてしまったようです。
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