小説 | ナノ
「え…それって、
LIKE?」
しん、と静まり返る船長室に響いた私の声に、キャプテンの米神が一線浮き出たのがわかった。
「バラしてやろうか」
「わーー!!いやーん!!ウソウソ!!冗談です!!」
愛刀を手にしたキャプテンにストップをかける。
「で、どうなんだ」
「キャプテンがそういう風に聞いてくるの、なんか可愛いわね」
「お前…、本当に…!」
「ギャー!!ごめんなさい!
でも、ほんとに、いいの?
私で…//」
色恋沙汰など、戦場に身を置いていた私には久々で、思わず赤面した顔を隠すと、キャプテンに剥がされてしまった。
「なんだ?満更でもなさそうだな?」
「うるさいうるさーい!キャプテンイケメンなんだからしょうがないでしょ!」
「"キャプテン"じゃねえ名前で呼べ」
「!……ロー、」
いいんだな?と再度不安そうに聞いてくるローが可愛いくて、フフッと笑ったら睨まれた。
「もう、子供じゃないのよ?焦らさないで
愛してるわ、ロー」
「ああ、俺も、愛してる」
交わしたキスは
ローのイメージとはかけ離れた優しすぎるキスだった。
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