(ララ)京+天


「つーるぎっ!なーに見てんのー」
「うわっ!」

銀河を無事救う事が出来た天馬達はようやく普通の日常へと戻る事が出来た。
早くサッカーがやりたくてたまらない天馬は駆け足で部室に向かうとそこには先客がいた。
後ろから天馬が剣城に抱き着くと剣城は手元から何か落とした。

「天馬…」
「ご、ごめん…。ところで剣城、何これ?」

剣城が静かに怒ったので天馬は慌てて落としたものを拾い、剣城に渡した。
それは誰かの手作りのようで、少し不恰好だった。
色合い的に女の子が作ったのだろう。
しかし剣城の周りに女性の影はなかなか見つからない。
天馬は頭にクエスチョンマークを浮かべた。

「これは…ララヤがくれたものだ」
「ララヤ女王が?」
「あぁ。ララヤが認めた奴だけに送られるという、ララヤの手作りの勲章らしい。…別れる時、ララヤからもらったんだ」
「へぇ…」

その勲章を見つめる剣城の瞳には愛しさと、切なさの両方が込められていた。
天馬には剣城がララヤの事をどう思っていたのかわからない。
それでも、今の剣城の姿を見て、1つだけわかった事があった。

「じゃあ、その勲章は剣城にとって宝物なんだね!」
「!…あぁ、そうかもな」

無邪気に笑いかける天馬に剣城はフッと小さく笑みを溢した。


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