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 Mikleo



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常に"大人の余裕"を漂わせるおなまえ。僕は周りと比べ心身ともに幼いと自覚してはいるものの、それでもやはり大人びたいと思うのは、隣に共に成長してきたスレイがいるから。焦らなくてもいいのでは?とは皆に言われるも、やはり周りが年長者ばかりでは急いてしまうのも仕方ない。そんな僕を見てか、おなまえは思いついたように口を開いた。

「大人に、なりましょうか」

彼の言った意味が分からず、呆然とする。彼は僕の顔(きっと人生で一番間抜けな顔をしていたと思う)を手で覆った。真っ暗な視野に慌てていると、サークレットの当たりに軽く何かがぶつかる感触と、リップノイズ。

「よろしければ、僕とお付き合いくださいませんか」

明るくなった視野と、何をされたか理解した僕はベッドに腰掛けるように力が抜けた(先程のは訂正、今が一番間抜けな顔をしている)。その僕の足元でおなまえは傅いて、騎士が姫にそうするように、僕の手を取った。その後を動揺して全く覚えていないのだが、彼の背を越した今も、こうして彼が隣にいるということは間違いの無い事実だ。

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