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 バレンタイン当日の予定は、とっくに決めていた。静雄には家でゴロゴロするだけでいいと言われたが、臨也は聞く耳を持たず強引に押し切り、誕生日に泊まるはずであったホテルを予約した。最終的には、静雄もそれで臨也の気が晴れるならと、半ば呆れ気味にだが納得してくれたので問題はない。
 もちろん、静雄の誕生日での失態を挽回するという目的も大きい。しかし今回執拗なまでにホテルに拘ったのには、知れば静雄が怒りそうなもうひとつの理由がある。
 家でのんびり過ごすのも悪くはなかったが、そうなってしまえば自ずと手作り菓子がメインになってしまう。静雄からしてみればホテルでもそれは変わらないのだろうが、やはり他に注目する事柄があるのとないのとでは期待度が異なる。少しでも安っぽい手作り菓子以外に注意を向けさせたいというのが本音であった。
 昨夜どうにか無事に作り上げたそれは、少なくともまずいものではない。味見をしたから、それは臨也自身確認している。だが、静雄が求めたものはこれでなく、まんまるに膨らんだおいしいマカロンだ。その事実は揺るぎようがない。
 ラッピングだけは無駄に小綺麗なティラミスを冷ややかな目で見つめる。その隣には、某有名ブランドのロゴが刻まれた紙袋が並んで置かれている。運よく静雄が酔っ払ってくれでもしたら、万が一のためにと取り寄せておいたマカロンでやりすごす算段だ。
 マカロンだけ取り出して包装し直してしまえばバレないだろうかとも考えたが、それはやめた。あまりに格好が悪いし、リスクも大きすぎる。今日くらいは、喧嘩せずに笑って一日を終えたい。
 ケータイの電話帳を開き、さ行をタップする。無機質で規則正しい音が鼓膜を叩く。集合時間にはまだ余裕があるから、洗濯でもしてのんびりしている頃だろう。気づいてくれるといいのだが。
 静雄には当日はホテルに泊まるということは伝えていたが、ドレスコードが存在することまでは教えていなかった。きっと静雄はちょっといいホテルで食事し、泊まるだけだと思い込んでいるだろう。ドレスコードがあるなどとは考えもしていないはずだ。
 呼び出し音が途絶えて、深みのある低い声が鼓膜に響く。ドレスコードがフォーマルであることを伝えてやれば、予想していた通りの反応が返ってきてほくそ笑む。
 もちろん、連絡ミスなどではない。最初からこのつもりであっただけだ。一頻り静雄の慌てぶりを楽しんで、静雄用にダークスーツを揃えてあるから、家まで来るようにと簡潔に告げて電話を切る。淡い緑色のネクタイは、きっと静雄によく似合う。

 インターホンが鳴る前にロックを解除する。こういうところが見透かされてるみたいで気に食わないと以前に言われたことがあるが、性分なのだから大目に見て欲しい。
 二週間程度でひとの外見などそうそう変わるものでもないのに、久しぶりに会う静雄はなんだかひどく懐かしく感じた。今まで毎日のように会っていたのだからーー昨日の覗き見はノーカウントだーーそれも仕方ない。
 相当急いできたのだろう、髪がボサボサだ。妙な方向に流れていた前髪を手櫛で元に戻してやれば、静雄は照れたようにそっぽを向いてしまう。その仏頂面が、煙草と香水の混じった体臭が、恋しくてたまらない。
 そんな心の内をおくびにも出さず、静雄を奥の部屋に招いててきぱきと着替えを指示を出す。言われるがまま静雄はシャツに、スラックスに長い手足を通していく。一度値段を気にするように摘み上げたスーツをまじまじと見つめて動きが止まりかけたが、時間がないと急かせば慌てて着替えを再開する。見立てたサイズに間違いはなかったようで、静雄は文句なしにスーツを着こなしていた。
 着替えを終えた静雄を椅子に座らせ、ボサボサの髪をコームとワックスで整えていく。テクスチャの硬いキープ力に優れたワックスは、臨也の希望通りに傷んだ髪を固定していく。前髪をかきあげるように後ろ向かってに撫でつける。前髪が持っていかれ視界がクリアになったことに驚いたらしく、静雄が控えめに抗議の声をあげたがもう遅い。これは水で洗ったくらいでは落ちない代物だ。
「よし、完璧!」
 我ながら、よく仕上げたものだと思う。その辺りを歩いていてもおいそれと声をかけられないほど、今の静雄は見た目に磨きがかかっている。正直、真正面で向き合えば、澄ました顔のままでいられる自信がない。
 静雄がきょろきょろとしている理由に気づき、スッと鏡を差し出す。映し出された自分を見て、なんとも面白い声を出した。
「おい、本当にこれ大丈夫か……?」
「見慣れないだけだよ。俺が直々にセットしたんだ、変なわけないだろう」
 よく似合っている、という直接的な褒め言葉は胸の中に隠しておく。鏡の前で眉を寄せては様々な角度から髪を確かめている静雄を横目に、臨也もクローゼットに掛けておいたダークスーツに手を伸ばす。
 静雄の存在など気にせずに、大胆に腕をクロスにして脱いだシャツをベッドに放る。瞬間、目がかち合って、口端をゆるりと吊り上げたのが気に食わなくて背を向けた。盛大に舌を打つ音が背中越しに聞こえるが、生憎ストリップショーをしてやるつもりはない。
 一通り着替え終え、臨也も髪を整えようと鏡の前に座る。いそいそと静雄が近づいて、臨也の後ろに立ち指先で髪を梳かして遊ぶ。
「……シズちゃん? そこにいられたら邪魔だから、どいて」
「貸せ。俺がやる」
「えっ! シズちゃん、ヘアメイクなんてできたの?」
「よくわかんねえけど、ワックスつけてくしゃくしゃっとすればいいんだろ? どうにかなんだろ」
「いやいや待って、そんなに簡単じゃないから!」
 慌てて静雄の手からワックスを奪い返す。静雄が器用なほうでないのは、長年の付き合いが証明している。
 本当に時間が足りないので、「今度ね」などと宥めすかして、自らの手にワックスを絞り出す。せっかく落ち着いた男の風貌に仕上げたというのに、その容姿で「絶対だぞ」と鏡の中で繰り返す静雄にあどけなさを感じて頬を緩めた。
 臨也の場合、静雄ほど髪も長くないし、多少整える程度であったからすぐにセットは済んだ。「なんで俺だけこんななんだ」「手前ももっとガッツリやれよ」と散々文句を言われたが、痛くもかゆくもない。
 すべてを聞き流して支度を終え、未だ不満げな顔をしている静雄をちょいちょいと手で招く。静雄の首にタイを回せば、近づいた顔にドキリとしたようで静雄の顔がみるみる赤くなる。わかりやすすぎだ。
 素知らぬふりをして、最もポピュラーな結び方でタイを通していく。先日一緒に見た静雄の弟が主演をしているドラマのワンシーンで、幽が妻役にネクタイを結んでもらうというものが流れたのだが、それを頻りに羨ましがっていたのを忘れてはいなかった。普段人に結んでやる機会などないから、この時のために適当なものにタイを引っ掛けてこっそり練習を重ねていたのだ。
 きゅっと最後に輪を通し、身体を引いて長さを整える。初めてとは思えない自然な仕上がりだ。落ち着いた雰囲気だが華があり、静雄の持ち前の素材のよさを一層引き立てている。やはり見込みに間違いはなかった。
 終始ドギマギとしていた静雄だが、臨也が離れればややムスッとした表情でせっかく整えた頭を掻く。わかりにくいが、照れ隠しの癖だ。
「手前、いつの間にこんなこと覚えたんだよ」
「これくらい、俺にかかればなんてことないよ。今度出かける時はシズちゃんが俺にやってよね」
「練習、付き合うならな」
「当たり前だろ。俺以外で練習したら刺し殺してやる」
 冗談のようなセリフだが、冗談で済まされないのを静雄は身に沁みて体験している。くくッと喉を鳴らし、臨也に向き直って試すように顎をしゃくる。
「どっちを?」
「さあ?」
 猫のようににんまり口角を吊り上げ、はぐらかすように両手を広げた。なんだかやけに可笑しくて、ふたりして声を上げて笑った。

 ドレスコードのある店に来るのは初めてのようで、静雄はマンションの前に呼びつけたタクシーの中からすでにガチガチに緊張していた。話を振っても「ああ」「そうだな」と硬い声を返すだけで、運転席の背もたれを意味もなく睨みつけている。張り詰めた獣がすぐ後ろから睥睨しているせいで、心なしか運転手のハンドルさばきもぎこちない。
 ふう、と呆れをため息に変える。なにも緊張する必要などないのに。
 人は身なりでその印象をある程度まで操ることができる。今の静雄からは金髪であることを差し引いても、安っぽさや粗暴さは感じられない。
 スーツと髪型は静雄のすらりとしたスタイルや整えられた顔立ちを一層引き立てている。十分様になっているのだから、堂々としていればいい。テーブルマナーなど一から十まで覚えている人間のほうが少ないのだから、基本的なマナーさえ守っていれば誰も気に留めないというのに。
 ひざ掛け代わりにしているコートの下で指を絡ませれば、音が出そうなほど勢いよくこちらを振り向く。ふわりと微笑んでやれば、静雄はやや目を瞠って、吐息に緊張を逃し頷いた。
 しかし、リラックスして会話を楽しめたのも束の間、いざ目的のホテルを前にすると、静雄は輪をかけて無口になった。
 先頭を切ってスタスタとホテルに入る臨也の後ろにぴったりと張り付いて、毛を逆立てんばかりに警戒している。本当なら、声を上げて大笑いしてしまいたいくらいかわいくて堪らない。
 出迎えたホテルマンに恭しく挨拶をされ、静雄も曖昧に頭をさげる。チェックインを済ませ、横に控えていたホテルマンに荷物を手渡す。先に食事にしたいと伝えれば、別のスタッフに最上階のレストランへと繋がっているエレベーター前に通された。
 エレベーターガールの爽やかな案内が、やたらと広い箱に響く。軽く微笑んで促した直後、ぐうんと内臓を引っ張り出されるような重力がやってきて微かに眉を寄せる。いつまで経っても、この感覚には慣れない。
 エレベータに乗り込んでも静雄の緊張は未だ解けないどころか、ピンと伸ばしたタコ糸のように神経が張り詰めている。静雄のピリピリとした緊張が伝染して、危うく精神が昂ぶりかける。今はもうほとんどなくなった、あの殺し合うような喧嘩の最中の空気とよく似ていた。今までにも、何度かこういったことがあった。よくない兆候だ。
 獣のような夜を過ごすのも悪くはないが、今はまだ遠慮したい。隠し通せているうちに、早く。祈るような気持ちでみるみる足されていく数字を眺める。チン、と軽い鈴のような音に現実を取り戻す。降りないのかと、不思議そうな顔で静雄がこちらを見つめている。すぐさまなんでもないふうを装って、静雄に続く。数十秒がやたらと長く感じられた。
 出迎えたスタッフに予約していたことを告げれば、スムーズに窓際の席に通される。全体的に席の間隔がゆったりとしていて、人目を気にする必要もない造りになっているが、そこはさらに格別。夜景を一望できる特等席だ。磨きぬかれた窓ガラスを挟んで、外と内の光が美しさを競い合っている。
 スタッフが下がり、ふたりきりになってようやく気が抜けたのか、静雄は風船の空気が抜けるように肩の荷をおろした。
「シズちゃん、緊張しすぎ。君らしくもない」
「手前……こういうホテルだって知ったら、俺が来ねえのわかってて黙ってただろ」
「いやだなあ、まるで俺が騙したみたいな言い方じゃないか。訊かれたらちゃんと答えたさ。でも、たまにはこういうのもいいだろ?」
 俺は楽しみにしてた、と付け加えれば、静雄は何か言いたげに口をぱくぱくさせて、再び閉じる。稀にみせる素直な言い口に静雄は弱い。
 そっぽを向いた唇が「そうかよ」と動く。そこは俺も、と返して欲しかったところだが、耳が赤らんでいるので免じてやろう。
 お通しがテーブルに置かれてからさほど待つことなく、はじめの料理は運ばれてきた。次々と運ばれてくるフレンチは、さすがプロが作っているだけあって真率においしい。
「どう、おいしい?」
「おお……すごすぎて上手く言えねえけど、おいしい」
「でも物足りない、て顔してるね」
「いや、そういうわけじゃねえんだけど……なんつうかよ、ガバーッと食べてえやつだから」
 静雄はバツが悪そうにぽりぽりと頬をかく。声を潜めているあたり、聞かれたらまずいとは思っているらしい。
 確かに静雄のような性格の持ち主からすると、ちまちまと出てくるコース料理は性に合わないのだろう。これまでのこぢんまりと整えられた料理では、量が足りないのは臨也も同じだ。メインの肉はこれからくるし、臨也としてはおいしいの一言が聞けたことにまず安堵した。
「安心しなよ、次はシズちゃんの好きな肉料理だ。ちゃんと、がっつけるくらいしっかりしてるやつ。その後にチーズが来て果物、デザート……ていうのが定番だね」
 へえ、と小難しい理論書を語られているかのように神妙な顔で頷く。これは恐らくわかっていないな、と苦笑すると、まるで示し合わせたようなタイミングで肉料理が運ばれてきた。ずっしりとしたサーロインステーキを一目みて、静雄の瞳が輝く。静雄には口で説明するより、視覚で認識させた方が分かりやすかったらしい。子どもじみたリアクションに、ふっと息が漏れる。
 静雄の反応は正しい。皿の上のステーキは見るからに極上だった。外側はしっかりと焦げ目が付いているが、中は薄っすらとピンク色で、絶妙の焼き加減だ。芳ばしい香りが食欲を掻き立てる。ナイフも抵抗なくするすると通り、フォークだけで切れるほど柔らかい。口に含めば、肉汁と隠し味のワインがじゅわっと溶け出す。これほど美味しいステーキを食べるのも久しぶりだ。
 顔を上げれば、静雄は言葉も発さずに黙々と目前の肉にかぶりついている。見ていて気持ちのいい食べっぷりだ。
 みるみるうちに消化されていく静雄の肉にあわせて、臨也もペースを上げる。静雄が相手の食べるペースに合わせるということを覚えるのは、まだ先になりそうだ。あっという間に分厚い肉を平らげて、静雄は満足げに腹をさする。見た目通りなかなかにボリュームであったから、腹も満たされてきたようだ。
 ウェイターにチラッと目配せすれば要件を察したようで、程よい時間を挟めて次の料理が運ばれてくる。
「お待たせいたしました。三種チーズの盛り合わせでございます。こちらは日替わりになりまして、本日のチーズは奥からカマンベール、エポワス、ロックフォールになります。お好みでトーストにつけてお召し上がりください。もしよければワインをお持ちいたしましょうか」
「ええ、よろしくお願いします」
 躊躇いなく頷き、追加でワインを注文する。静雄の頬は白いままだ。もう少し酒が回ってくれた方が都合がいい。にこやかに微笑みかけて、ウェイターに退席を促す。何もかも、順調のはずだった。
「あ、すんません。俺の分のデザートは抜いてもらえますか」
「ちょっと、シズちゃん!?」
 咄嗟に小声で、だがきつい調子で静雄を窘める。そのようなことをされては計画が台無しだ。あの質素なティラミスが余計に際立ってしまう。何としてでも阻止しなければならない。
「可能ですが、よろしいのですか?」
 静雄と臨也のやり取りを気にして、ボーイが控えめに尋ね、様子を窺っている。臨也は必死さが表れないよう、できるだけ穏やかな口調で静雄を宥める。
「シズちゃんが食べないなら、俺が食べるよ。それでもし気が変わったら、一口二口つまめばいいだろ。せっかくの機会なんだ、もったいないよ」
「いや、いいんだ。すんません、お願いします」
 静雄がかくんと頭を垂らせば、ボーイは正確な角度のお辞儀を披露して立ち去ってしまう。ギリ、と人知れず奥歯を噛みしめる。
 やはり、どこまでいっても思い通りになってくれない男だ。急かすように肋を叩く心臓を無視して、静雄をゆっくり諭す。ここで苛立ちを表に出してしまったら、すべてが水の泡だ。
「シズちゃん、なんであんなこと言ったの? きみ甘いもの好きだろ。ここのデザートは逸品だよ、シズちゃんがいつも食べてるコンビニのデザートとは比べ物にならない。毎回毎回来れるわけじゃないんだし、食べなきゃ損だって。今からでも間に合うよ」
「いいんだって。俺のは別にあるんだろ? それを楽しみにしてたんだからよ」
 どうあっても、静雄は頑として意思を曲げるつもりはないらしい。こうなってしまったら臨也が妥協する他なかった。
 運ばれてきたひとり分のデザートを静雄に見られながら口を動かすのは、なかなかに居心地が悪い。ジェラートを乗せたスプーンを手元に近づけても、静雄は首を振るだけだ。
 あんまりじっくり観察されるから変に力が入ってしまい、意匠の凝らされたデザートが味気なく感じてしまう。もそもそと食べる口元をじっと見つめられて、頬が赤くなる前に手で熱い視線を遮れば、おかしそうに笑われた。それでもこちらを見るのをやめないのだから、困ったやつだ。待つのは苦にならないが、待たせるのは好きでなかったから、押し込むようにデザートを胃に落としていく。
 静雄は食事を済ませてから無闇に席に居座るのは好きでないらしく、決まって外で食事をすれば早く出るぞと急かされる。そうなる前にデザートを腹に詰め込んでさっさと席を立とうとしたのだが、伸びてきた静雄の手が臨也の手の甲に添えられる。顎をしゃくって椅子を示し、「まだ座ってろ」と自身の腹をとんとんと手でさする。
 どうやら、臨也の胃が落ち着くのを待ってくれるらしい。こくんと首を縦に振って、席に座り直す。
 一体、いつの間にこんな気遣いができるようになったのか。臨也と一緒にいることで、少しは静雄にも変化が起きているのだろうか。それ以上考えてしまうと表情に出そうだったので、思考を切り上げる。
「もう大丈夫。そろそろ行こうか」
 視線を送るだけでこちらの気配に気づく、ここのスタッフは優秀だ。退席を伝え、真っ直ぐ出口に向かえば、静雄が慌てて臨也の右腕をひっぱる。
「おい、臨也、金払ってねえだろ」
「もう済ませてあるからいいんだよ」
「え? あ、おい! ちょっと待てって! いつの間に……!」
「内緒。ほら、行くよ。入口にいたら邪魔になっちゃう」
 静雄は何度も首を傾げ、不服そうに取り出した財布と共にポケットに手を突っ込んだ。自分で食べたものくらいは払う、と言いたいのだろうが、そのような無粋な真似をさせるわけがない。今日は特別なのだから。



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