「本当に知らないのか?」

「し、知らない…」


「…本当のことを言わないと、三日前お前がした事を学校中にばらすぞ?」

「っ!!どうしてその事を!!」

「俺を見くびってくれるな。」



俺の担当は情報収集。ファンクラブの主要メンバーにいつ初音を呼び出し、これから何をするのか…データを使って脅し、情報を得る。

こいつらは主要メンバーではあるが、流石に上から口止めされているようだな。全く口を割らない。


(ならば最終手段だ。)



俺は持っていたノートに書いてある数多の情報の中から、目の前にいる奴を脅せそうな情報を選んで突きつけた。
それを聞いた瞬間に前の奴らの顔が青ざめる。

口角があがりそうになるのをこらえ、前の奴を見据える。


「どうだ?お前がこれからの計画を教えれば黙っていよう。」

「…っ!!明後日…放課後です……」

「ほう。詳細は?」

「会長が他校の男の人たちを呼んで福永初音を襲うって…」

(強姦か…!!)



女たちを帰し、ノートに綴る。








“明後日、放課後。出撃”