『よし、終わった!!』


後は食堂のテーブルに並べるだけだ。
カレー(大盛り)の皿を手に持ってテーブルに置いている所で水澤先輩が来た。


「ご苦労様、恵理子の代わりに作ってくれて」

『喋ってないで手伝ってください。』

「…っ!!ホントに生意気ね…」


どうやら言葉のチョイスをまたミスったらしい。
変なオーラを放ってこっちに近づいてきた水澤先輩は、私の手から皿を奪い、自分のジャージに掛けた。
あぁ、もったいないなぁ…


「この状況で叫んだら、氷帝だってあなたを裏切るわね」

『それはない』


ありえない。
あんなことが四年前にあり、しかもこの合宿が始まる直前にあれだけ啖呵切ってたんだから。


「すごい自信…でも、立海の皆は恵理子を信じるよ。
恵理子のためなら何だってしてくれるんだから。」





何だろ、この人病気かな…













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