「…でけーな」

『…はい、そうですね』



宿舎はものすごい大きさだった。なんかもう…城?
テニスコートはもちろん、ジムにマッサージ室、サウナに大浴場…。

高級ホテルだよね。さっき自分の部屋に行ったらその広さに圧倒されたもん。



「本当にあの人は…高校生にこんな立派な建物いらないだろ。」

『若の家も結構大きいけどね』

実は、この間若の家にお邪魔させてもらいました。
純和風の素敵な家だった。


「お前には言われたくないけどな」

『どういう意味?』

「(お前の家も相当デカいって事だ)」

『…?』



「全員こっちに来い!!」



若が何か言いたそうな目で見てくるから、何かと思って言葉を待ってたのに、溜息をはかれた。

文句を言ってやろうと思って身構えたと同時に跡部先輩から呼ばれる。



後で覚えとけよ若!!!







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