さあ来い


「名前、鬼道家の養子にならないか?」

「ふざけんなっ!!
このゴーグルマントが!!!」

「またやってるのかあいつら…」

「あんな奴らほっといて名前は俺達と向こうでサッカーやろうぜ?」


「「佐久間ァァアア!!!!」」


『………』


どうも、不動明王と幼馴染みの苗字です。

鬼道君に誘われてサッカー部のマネージャーになった訳なんだけど、毎日面倒な事になっています。


「お前も毎日大変だな」

『そう思うんなら助けてよ、源田』



唯一、恋人のいる源田はあのくだらない戦いに混ざることはないので、あいつらを呆れ顔で見るのが私達の仕事。



「大体なぁ!!何でニワトリのトサカみたいな髪の毛してるお前なんかが、名前の幼馴染みポジションなんだ!!」

「幼馴染みポジションってなんだよ」


「ハッハッハッ!!
羨ましいだろ鬼道君!!

俺はお友達カテゴリーかつ幼馴染みポジション。

そして未来約束してますポジションなんだよ、バーカ!!」


「貴様っ!!」



『話がぶっ飛び過ぎて何言ってんのかサッパリわからん。』

「いつもの事だろ?」


ポジションとかカテゴリーとか、何なんだろ…

つかサッカーしようよ…



「なぁ、名前!!
お前は俺と結婚するよな!!」

「いいや、こんなバカの口車に乗るな!!
お前は鬼道家の養子になるだろ?」


うわ、無茶振り!!
ちょ、助けて源田!!


「(無視)」


源田ァァァアアア!!!!



源田コノヤロー!!
無視すんなバカ!!




『えっと…
取り敢えず鬼道君…
養子になるつもりはないのでごめんなさい。

それから明王。
結婚はしないから。』


「何故だ名前!!
俺達は永遠の愛を誓った仲じゃねえか!!」

『いや、私達………







付き合ってすらいないんだけど。』



「あ」




何その顔は…
いま気付きました的な?


「しまった…
名前と一緒にいる時間がここにいる誰よりも長いせいですっかり忘れてたぜ……

改めて言ってやる。
名前、俺と付き合え!!」



『はぁ……』

ちょっと強引かつ意味不明だけど、仕方ない。






『こちらこそ、よろこんで』




私は小さい頃からずっと明王が好きだったんだから。



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稟様リクエストの不動でした!!

遅くなって申し訳ありません(汗)

リクエスト下さった稟様、ありがとうございました!!

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