うそつきになります




それからもずっと親友をやってきた私たち二人も中学生になった。

私は雷門中学校に

名前は帝国学園に


それぞれ進学した。

何度か電話で話したりしてお互いの学校のことを知るようになった

名前は帝国学園のサッカー部でマネージャーをしていて
そこのキャプテンである鬼道くんと付き合うようになったらしい



だけど、ある時電話で聞いた名前の声は弱々しくて、消えてしまいそうだった



理由は、サッカー部のファンの子達からの嫌がらせだった。
帝国イレブンはファンが多いため
マネージャーをやっている名前に嫉妬する子達が出てきた。

そのことを鬼道君にもほかの仲間にもいえずに名前は耐えているらしかった。



それから一ヶ月後に名前は屋上から飛び降り自殺をした。


頭を強く打っていたが、目を覚ました名前に声をかけると


あの子は帝国にいた頃の記憶だけを失っているようだった。

名前は検査のために別室に医者といってしまったため、病室には私と名前のおば様の二人となった。


夏「おば様…名前に本当のことを言ったほうがいいですか?」


「…あの子の記憶が本当にないのなら、自殺だとは言いたくないわ。
夏未ちゃん。協力してくれる?」


夏「もちろんです」


「ありがとう」



そういっておば様は笑った。
帝国であったことは秘密にすることになった。

名前は信号無視のトラックにひかれた。
来週から雷門に転校すること。
それが原因でボーっとしていて引かれてしまったこと。
名前の記憶喪失はそれが原因だという事。


おば様と考えたうそを名前に話した。


そしたら名前は帝国にいた時の自分の人間関係を聞いてきたから

いつか思い出す時がくると言ったら
笑ってそうだね、って言った。


ごめん名前…
嘘ついて。


でもあなたのためなの
ごめんね名前

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