髪の水滴をぬぐって

2012/05/17 08:13





「髪、濡れてるよ。おいで、拭いてあげる」


周助にそう言われて私は肩に掛けていたタオルを彼に渡した。
座るように促されて彼の足の間に座った。


「僕と同じ香りが君からするってすごく興奮するね」

『そんな変態みたいな事言ってるの聞かれたら間違いなくファンの子達に引かれるよ?』

「僕が変態になるのは君だけだよ」

『またそういう事を…。言っておくけど今日は出来ないよ。私生理なんだから』

「わかってる。髪拭くついでだから乾かしてあげる。」


棚からドライヤーを取り出して私の髪を櫛で梳きながら周助が髪を乾かしてくれた。
すごい気持ちよくて何度も寝そうになってしまった。


「こら、動かないで」

『ごめん…でも眠いよ』

「うん。もう少しで終わるからね。そしたら一緒に寝よう」

『ん…』

「もう寝ちゃ駄目だってば」



*******
ただ不二君に髪を拭いて欲しかっただけ。





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