母の日2

2012/05/13 20:18





「いっすけーーーーー!!!!」

「わっ、何だよ団蔵。びっくりしたぁ」

「めんごめんご!!それより伊助、今日何の日か知ってるか?」

「今日?」

「やっぱ知らねぇか。まぁいいや、ちょっと来いよ!!」

「な、何だよ!!」

「いいからいいから!!」


団蔵に連れて行かれたのは僕らが座学を学んでいる慣れ親しんだ教室。
一体なんだというんだ今日が。別に僕の誕生日でもなければ、庄ちゃんの誕生日でもない。


「さ、入れよ」


そう団蔵に促されて教室に入ると、そこはカラフルに色紙で折られた花で飾り付けられていた。


「これは一体…」

「今日は母の日だよ、伊助」

「庄ちゃん!!これ言いだしっぺは誰?」

「虎若と団蔵」

「伊助は俺達は組の母ちゃんなんだから」

「日ごろの感謝をこめて」


“ありがとう”



全員が声を揃えてそういった後、庄ちゃんから花束をもらった。
とっても嬉しいけど…


「とても嬉しいけど、皆は僕を級友とは見てくれないんだね」

「え!!ち、違うよ伊助!!俺はそんなつもりでこれを計画したわけじゃ…!!」

「そうだよ伊助。僕は伊助の事を母だなんて思ってない。」

「庄ちゃん…」

「むしろ妻だと思っているよ」

「庄左ヱ門…お前そういうことは今言うなって…」

「………庄ちゃんの馬鹿!!!!」


********
は組の良い子達の母の日。
多分庄左ヱ門はここぞって時に空気読まない発言して爆弾をとうかしてくれるはず。という妄想。




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