××できたら許すと嘘をついた 6日目 


「ぅあっ!」

パリンっ!

エレンの手からするりと抜け落ち、
音を立ててバラバラに砕けてしまったのは 同棲祝いにお揃いで買ったグラス。

砕け散ったグラスを見つめ呆然と立ち尽くすエレンに、そっとリヴァイは近づいた。

「…リヴァイ、さん……」

「あぁ…見事に割れちまったな」

なんと言えばいいのかも分からないエレンは、静かに砕けたグラスの破片を集め出した。

「ほら、新聞でくるんで捨てとけ。」

渡された先程届いたばかりの昼刊。
本来の目的に使われることなく、グラスと一緒にゴミになる。

どうでもいいようなことを考えては小さくため息をつき、丁寧に雑巾がけをする。
自室に戻ってしまったリヴァイさんに、なんて言えばいいんだろう。

ごめんなさい。

そんな言葉で足りるんだろうか。
ぐるぐると視界がぼやけ、いつの間にか座り込んだまま眠ってしまっていた。


「おい、起きろエレン」

「…………ん……、………」

「飯、そろそろ考えるぞ。起きとけ」

「…………はっ、!!」

眠る直前までのあの光景が脳裏に霞み、再び重い気分が降ってきた。

「リヴァイさん…グラス、ごめんなさい…おれそんなつもりじゃなくて…」

「もう割れちまったもんは仕方ねぇだろ…」

「あの………許して…くれますか…?」

くい、と上目遣いをするエレンに何かゾクリとしたリヴァイは、エレンの座るソファーに押し倒した。

「あのっ、リヴァイさ…ん…?」

「俺を気持ちよくさせることが出来たら…許してやらんでもない」

ニヤリと薄く笑ったリヴァイは、我慢の限界とでもいうように唇を押し付けた。
ちゅぱ、ちゅぱと吸い付くような、卑猥な音が耳を犯す。
ふと口を離し、糸を引くのも気にせずにエレンをリヴァイの上に乗せた。

「なぁ…許して欲しいんだろ?」

「っ、…」

どうしようかと迷ったエレンは、とりあえずとリヴァイの唇に触れた。

「んっ…ふ、ぁん…っ」

「おい…そんなもんで満足出来るとでも思ってんのか?」

「んっ…そん、な…っ…」

言葉とは裏腹にしっかりと主張するエレンのソレは、リヴァイの下腹で擦られて弱くもどかしい快感を沸き起こす。

もう、限界…

そそくさとリヴァイのズボンを降ろし、自分よりも立派に張りつめたソレを取り出した。

「舐めていい…ですか…?」

「お前のも舐めさせろ」

ふん、と鼻を鳴らしたと思えば、あり得ない、聞き間違いとしか思えないような言葉を返されてしまった。
まさかこんな格好になるなんて。
グラスを割った自分を深く責めた。

「あ、あの…恥ずかしい…です…リヴァイさん…っ」

「はっ…丸見えじゃねぇか」

「り、リヴァイさんっ、!恥ずかし、っ」

「それが俺に許しを乞う態度か?随分と余裕だな…、っ」

暖かい、そう感じた途端にソレごと思いきり吸い付かれる。
ダメだ、イく、こんな気持ちよかったら…!!!

ぱっと離された口からはとんでもない一言。

「早く俺のも喰え、エレン」

ぐいぐいと腰を揺らし押し付けられたソレを、一杯に口を開いて奉仕する。
舐めているのに、舐められている。
リヴァイさんの上に馬乗りになって、お互いの恥ずかしい所をさらけだして。

状況を考えただけでいつも以上に興奮する自分がいた。
もしかしたら、リヴァイさんもそう思ってるんじゃないかな、。
ドクドクと大きくなっていくソレを懸命に舐めながらそんなことを感じた。

「っん、ふんんんっ、はっ…りば…はぁあぁっ、!!!」

「っう、……っ!!」

激しく腰を振り、絶頂を迎えた。
お互いの口内に白濁液が吐き出される。
ちゅうちゅうと吸い上げられる感覚に、全身がビリビリと痙攣した。

「…っ、エレン」

「は、はぁっ、…リヴァい、さん……も、許して……っ」

「当たり前…だろうが、バカ野郎……」

小さく笑ったリヴァイに、エレンは安心するのだった。



fin.



割れたって、
思い出は作れる。
貴方との思い出が。




リヴァエレなんだかエレリなんだか…
捉え方はお好きにどうぞ…汗



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