プライドないの?
2011/05/26 21:59

たまには〜の黒ルクスレアニの息子が原作ルークを助けに行く話
アクゼリュスにて
作中の、ルーク伯父さん…たまには〜のアッシュ、燃え滓…原作アッシュ、ルーテル伯父さん…たまには〜の現行ルーク、ルークさん…原作ルーク、父さん…たまには〜の逆行ルーク、母さん…たまには〜の逆行アニス、チビガキ…原作アニス
や や こ し い


「何してやがんだ、この変態髭がっ」
ずどがんっ
「ぶふほぉっ」
「師匠ーっ!?」

いきなり頭上から現れたその人は師匠をなんの躊躇いもなく剣で殴り飛ばした
―――――――――――――
プライドないの?
〜最凶夫婦の最強息子〜
―――――――――――――

「ルーク!兄さんの……え?」
「屑がっ、そいつからはな……は?」

母さん、父さんの話でしか知らないメロン女とあの、度が過ぎる程のブラコンでありシスコンであり親バカなルーク伯父さんと同一人物とは思えない燃え滓が喚きながら駆けてくるのを視界の端で見ながら俺は髭を踏む足に力を込めた。

「ぐっ、きっ、キサ、マ」
「誰の許可を得て口をきいてるんだ?変態髭のくせに。あぁん!?」
「ぐっ、う…っ」

げしげし、と変態髭を潰してるとルーテル伯父さんにそっくりな声が聞こえた
いや、ルーク伯父さんにもそっくりだけど

「お、おいっ、お前っ。せ、師匠を離せよっ」
「あ?……えっと、ルーク・フォン・ファブレさん、っスよね?うわー、父さんともルーテル伯父さんとも全然ちげーや。……ますますあの話信じられねぇなー」
「だから師匠離せってっ!…話を聞けーっ」
必死に俺を止めようとするルークさん
あれだな、ルーテル伯父さんは気弱な所があるけどこのルークさんはツンデレ、かな
うん、絶対そうだ
……俺の勘は良く当たるんだぞ?
とりあえず、さっさとルークさんを髭離れさせよう

「離せ離せ言いますけど離したらこの変態髭、あんたになにすっか分かりませんよ?……それでも、いいんですか?(自主規制)や(自主規制)な目にあってもいいんですか!?この変態髭があんたを見る目は明らかに普通じゃありませんでしたよっ!?」
「兄さん…いいえ、ヴァン。あなた、まさかっ!ルークっ!早くこっちへっ!」
「せ、師匠がっ!?…ま、まさか、嘘だろ?」
「ヴァン…、てめぇっ何をたくらんでいるかと思えばっ」

じりじりと後ずさりし始めるルークさんとそのルークさんを必死の形相でよぶメロン
燃え滓は殺気立って武器を構える
髭って信用ねーな
かーわいそ

「ぐうっ、ルーク!ご、ごがふっ」

起き上がろうとした変態髭を剣で殴り飛ばす
あることないこと言われてる訳だから必死だが…その様子が逆に真実味を増加させている
ルークさんは涙目でこっちを見ていた
……なんか、可愛いんだけど
とりあえずさっさと髭を気絶させて、縛り上げる
ついでに眉と髭とパインも毟っとく
かなり悲惨な顔になった
ざまあみろっ
へっ、と髭を鼻で笑う
そしてセフィロトの入口付近で呆然としている奴らを見る
…メロンはルークさんの視界に髭が入らないようにルークさんを背中で庇ってるなー
ルークさん可愛いもんな、思わず守りたくなるよな、あの父さんがかつて同じだったなんて信じられねぇよ…
いや、信じたくねぇ
ぼんやりとそんなことを思ってると眼鏡が話しかけてきたのではっとした

「……で、あなたは何者なんです」
「……冷静だな、旦那…」
「……いえ、そうでもありませんよ」

なんか遠い目をしてる男二人はほっといてぽかんとして座り込んでる導師に手を貸すことにする

「だいじょーぶっすかー?導師。たてます?」
「え?…あ、はい。ありがとうございます」

ふんわーりと優しく微笑む導師
…白い、のか?
わかんねぇ…
ここまでアプ済み
――――――――――――――
「あの、あなたは一体何者なんでしょうか?」

導師がさっき眼鏡が聞いてきたのと同じ問いを繰り返す
心なしか笑顔が…黒、い?
そんな気がする

「…さっさと、答えてくれません?」
「はいぃぃっ」

気のせいじゃなかったーっ
咄嗟に敬礼しちまった
やっべ
さっさと手を下ろす
うー、名乗んのかよ…
気が進まねー
でも導師こえぇし

「……俺はロウェル」
「古代イスパニア語で《真実を知る者》…ですか。…で、貴方は何故此処に?」

え、笑顔が『僕が聞きたいのはそんな事じゃねぇんだよ、ゴルァ』て言ってるように見えるのは気のせい…にさせてくれ

「何 故 こ こ に ?」
「ローレライを名乗る馬鹿に『るーくんを助けてくれなーい?ついでに我も』とか言われて、この世界のルークさんがどんな人か気になってつい頷いてしまったら此処にいましたっ」

ぺらぺらと言いたくないことまでしゃべるこの口が憎い…
自己嫌悪してるとふ、と覚えのある気配を感じた
この気配は…

「…ぅ。痛ぁ。ちょっとっ!レウっ!いきなり何すんのよっ。…って此処アクゼリュス!?何でっ!?」
「仕方ねぇだろーが。俺にはこれが精一杯だ。文句ならローレライの馬鹿に言え」
「つまりレウの力じゃアクゼリュスまでが精一杯だってこと?……じゃあ、ローレライが逃げなければもっと前に行けた…ってロウェルがなんで此処に居るのかなっ?」
「どーせあの馬鹿が連れて来たんだろ?な、ロウェル」
「……なんでいんの?」



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