スレナルバレネタ
2011/05/26 21:54

スレナル設定でバレネタ。
ナルト以外にもスレキャラいます。
〇〇〇


アスマ、紅が急な任務で不在のため、急遽三班合同演習となったある日のことだった。
気配無く近づいてきた彼らに、固まった。

「蒼緋様あああっ!」
「我々じゃもう無理ですーっ!」
「戻ってきてくださーいっ!」
「藍夜様っ黒刃様っ季空様ぁっ」
「お三方もお願いしますっ」
『仕事が終わりませーんっ!』

突然現れたのは(声からして半泣きの)暗部。
これでもか、というほど懇願してくる五人の暗部だった。
ぴくり、と反応するのは下忍のなかの一人。

「ちょ、おいっ、なんで俺の名前は呼ばれないんだよっ」
「朱牙様は書類仕事では足手まといにしかならないじゃないですかーっ」

そのやり取りにカカシが反応する。

「……って朱牙様ぁっ!?ウソでしょ…?」
〇〇〇〇
「嘘じゃねーよっ!…あ」

思わず、と言ったふうに叫んだその口を押さえるも、もう遅かった。
視界の端にはふるふると震える彼――蒼緋が見える。
俯いているその顔の表情はわからない。
ただ、彼から放たれる真っ黒のチャクラに、朱牙は恐怖した。

「……馬鹿だ馬鹿だとは思っていたが」
「……ここまで馬鹿だとは」

その様子を一歩離れた位置で見ていた黒刃と藍夜は顔を見合わせため息をつく。

「でも良い機会なんじゃないかしら?ここで拒絶されたら裏に専念出来るしー。ね?」

その二人の後ろからにこにこと無邪気に笑いながら言ったのは季空だ。

〇〇〇〇

「ま、それもそうだな」
「むしろそのほうが良いかもしれませんね」
「でしょー」

…くそ、黒刃に藍夜に季空め。安全圏ずりぃ。…いや、自業自得なんだけどさ。
朱牙は流れる冷や汗を拭う。現実逃避だとは自覚しているが、蒼緋を怒らせたんだ。現実逃避くらい許してくれ。
蒼緋から目を逸らさず、じりじりと後退する。いつしかあの真っ黒なチャクラは消えうせていた。
それに気が緩んだのか、朱牙は彼から意識を一瞬、逸らした。彼の後ろの下忍たち。いつの間にか張られていた結界の中に入って、ぽかんとこちらを見つめていた。

〇〇〇〇

サクラは目の前の出来事が、現実だと信じられなかった。
里の最強部隊と言える暗部達が、自分と同期の下忍達数名に助力を請う姿なんて、見ていないと思いたかった。いや、暗部達が言っていた名前は彼らとはなんらつながりの無い名前。彼らはそうひ、や、こくは、らんや、きそら、なんて名前じゃ無い。
そう思うと、少し安心できる気が、した。
そのとき、何故かその声が耳に入ってきた。はっきりと。

「でも良い機会なんじゃないかしら?ここで拒絶されたら裏に専念出来るしー。ね?」
「ま、それもそうだな」
「むしろそのほうが良いかもしれませんね」
「でしょー」

知っている、彼らの声。その内容は彼らが暗部達と関わりがあると告げているのと一緒なのだとわかった。わかってしまった。
わかると、ふつふつと怒りが沸いて来た。
裏に専念?そんなこと……

〇〇〇〇

ドゴォンッ
「ぎゃーっ!痛い痛いギブギブギブーッ!!」
「だ、れ、が、止めるかボケっ。あそこで反応するとか馬鹿なの?阿呆なの?何?死ぬの?黒刃とオレ共同開発のこの新薬、お前で試してやろうか?」
「わ、悪かったって!だから力緩めっ、ギャーッッ」




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