「どうか無事で」




 今日もいつも通りの朝だったのが、違ったのは広場の出来事だろう。

 朝、珍しくハディが来て「広場でヴァフテが救助隊を集めてるから来てくれ」といわれた。何かあったのだろうか、と首をかしげながら俺たちは広場に向かった。
 ハディの言うとおり、広場には沢山の救助隊、見慣れないポケモンもいたが、おそらく遠くからきた奴らなんだろう。

 そんなことを思いながら遠目で見ていると、ヴァフテが話し出した。

 ヴァフテが救助隊を集めた理由はただ1つ。ディスト達が地底に行ったっきり帰ってこないためだ。
 ディスト達というと、ロフェナの時に会ったっきりだ。グラードンを止めに行くと言ってそのまま見送ったが……まさか、まだ帰ってきていないなんて。そんなこと思ってもみなかった。
 皆もディスト達が帰ってこないことに驚いて、そして動揺しているようだった。

 そして本題だ。ヴァフテがこんな沢山の救助隊を呼んだ理由。
 その理由は、ディスト達を救助しにいく特別メンバーを編成するためらしい。ディスト達が帰ってこないのだから、地底はかなり厳しいところだ。だから強いポケモン同士でいけば、救助しにいける。という訳だ。
 俺も行こうと思ったが、カメックスのガクスと、オクタンのディオン、そしてゴローニャのロウェットでいくことになった。どうやら3匹とも有名な救助隊のようだ。

 そのまま皆の期待を背負って3匹はいってしまった。
 リフィネも俺と同じことを思っていたのだが、「救助にいきたかったけど……まあ、多分あの3匹が助けてくれると信じて待つしかないね」と言った。
 まあ、あんだけ凄い凄い言われてた奴らなんだ。問題ないだろう。そんなことを思いながら今日の救助活動の準備をした。

 今日も普通の救助依頼で、別段 困ることはなかった。
 そういえば最近になって感じたことなのだが、リフィネが確実にレベルアップしている気がする。それは俺もシィーナもなのだが。翡翠はあれ以上レベルアップできるのか?
 フェクやソレアも確実にレベルを上げている気がする。追い抜かれないようにしないとな、そんなことを思った。
 現時点で、ていうか最初から翡翠に抜かれてた俺が言えることじゃないが。




(夢についての報告)
 今日はサーナイトの夢ではなく、俺の記憶に関しての夢だった。
 いつもの女の子だと思うのだが……最近、その人は俺より年上なんじゃないかと思う。何というか、子ども扱いされているのだ。俺が。
 俺はその人に頭を撫でられ、そしてその人はもう1人の誰かを撫でて。……もう1人の方は全く見えなかった。





 

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