140字SS詰め合わせ

きっとそれで正解
正解なんて、誰にも分からない。誰かは「間違っている」って言っても、他の誰かは「間違ってない」って言う。正解なんて、どこにもない。だから私は自分で正解を決めるんだ。それを正解って皆が言うのかは分からないけど、私は、消えることを正解って言うんだ。皆が消えることを、正解って、いうんだ。(人間のスウィート・レクリダ)


君とならできる
あたしだって完璧じゃない。できないことだって当然ある。それはそうでしょ。ぜんぶ完璧にできる奴なんてこの世にいりゃしないわよ。でもね、あたし1匹ではできないけれど、誰かと一緒だったらできることは沢山、数えられないほどあるわ。だからあたしは『シリウス』っていう探検隊に入っているのよ。(フォルテ・アウストラ)


制限時間はあと一分
スウィートが苦笑している隣で、俺はため息をつく。目の前で繰り広げられる喧騒は、いつになったら終焉を迎えるのだろうか。コイツらはどれだけ怒られようが学習しない。だがこれは時間の無駄である。シアオにフォルテ。制限時間あと1分。その間に喧嘩を終わらなかったら痛い拳骨をくらわせてやろう。(アルナイル・ムーリフ)


あの日から一番遠い僕ら
見えない、届かない。いくら手を伸ばしても、あなたの手を、服を掴むことはできない。どうして、何がいけなかったの。分からない、私にはぜんぜん分からない。たくさんお喋りしたい、笑顔が見たい、――もう一度、会いたい。もう、それすら叶わないの? 行かないで。お願いだから、此処に帰ってきてよ。(???)


残された時間
時は刻一刻と、俺の意思と関係なく、無情に過ぎていく。猶予をくれ、そんな願いなんて聞いちゃいない。容赦なく時間だけが進んでいく。まだ俺は何も思い出せていないというのに。時間よ、止まれ。そんなこと言ってる暇があるなら少しでも思い出せ。猶予は、時間は、もうほとんど残っていないのだから。(柊蒼輝)


宛先のない手紙
救助隊の中で、一番実力がないのは私だって分かってる。きっと迷惑を一番かけてるのは私なんだろうな。それでも、私は救助隊を絶対にやめたくない。だって、私はずっとずっと憧れていたのだから。災害に巻き込まれて1匹で泣きじゃくった私を見つけ救助してくれた貴方たちに、私はずっと憧れてるんだ。(リフィネ・カミューズ)





「140文字で書くお題ったー(http://shindanmaker.com/375517)」
シアオはがちな恋愛系がでたから書けなかった(いや、これ恋愛系の診断メーカーなんだろうけど)。ごめんね、シアオ。
ネタバレになりそうな方の名前は伏せてます。予想がつく人はつくだろうなぁ。




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