diary | ナノ






流れ落つる星の色

2010/12/15




※昨夜の卯月

文字にしないと薄れちゃう。

12/14晩から15未明にかけて、今年の双子座流星群がピークを迎えました。
ずっと楽しみにしてたんですが、14日は生憎の曇り空。夜になっても一面の雲で、星なんてちっとも見えません。ションボリとアイス食べてやさぐれてました。

しかし、日付が変わってもう寝ようとした1時過ぎのことでした。ふと外を見てみたら、なんと嘘のように澄み渡る星空が!これはチャンスと卯月は布団を被りベランダに出て天体観測を始めたのでした。
しかし家は駅前&マンション(一晩中照明がついてる)。更にベランダって以外と視野が狭い。この時まじまじと光害って言葉を実感しましたね。
オリオン座を基点に星巡りをしながらも、全然星を辿れなくて10分で音を上げました。

そこで思い付いた。

家は駅前ですが、ちょびっと離れたところには田んぼ地帯があるのです。そこは電柱や電線もなくて360゜の空が臨めるのです。中学帰りにはよく友達とくっちゃべりながら空を見て一本道を歩いてました。
そこならきっと、存分に星が見れる、はず。

思い立ったら、即行動。

だって今日しか今日の星は落ちないんだから。

家族も寝静まった中、部屋着の上にモコモコのワンピを被り、タイツにニットの靴下を重ね、パーカーを羽織り、ポケットに鍵とケータイとキャンディを詰め、さっきまで包まっていた毛布を抱きしめ、準備完了。
この間約5分。

防寒準備オッケー、目指すは星空、出発進行!

鍵を閉めて走る、走る。
外で見る空はやっぱりとても広い。馬鹿みたいな青春ごっこしてるみたいで、少しテンション上がりました。

息を切らして着いた田んぼ道は、真っ暗でした。電柱の明かりもないから当然。田んぼ道とは言ってもコンクリ舗装されてる広い広い真っすぐな道。誰もいないそこから見上げれば、一面の、空。
光に慣れた目を懲らせば、小さな星がたくさん。久しぶりに星を見ました。

そのまま毛布を敷いて星を眺めてました。
最初は座ってたんですが、首が疲れてきたので最終的には寝転んでました。そもそも天体観測は寝転んでするのが常識ですし。うん、気にしない気にしない。←

深夜とは言え車通りは0ではないので、何度か車が隣を素通りして行きました。死体か幽霊には間違われてそうです。心霊話になってたりしないかな(笑)
しかし世知辛い世の中ですね。私は天体観測してるただの変人狂人でしたが、あれが病気や怪我で倒れふせってる人でも同じように素通りしてくんでしょうね。少し悲しい。

流星群は凄かったです。
視界一面に星を映していると、時々つっ、つっ、って星が流れていくんです。針の先で引っかいたような細い細い線から、一等星のように眩しく燃える明るい星まで。本当一瞬で消えてしまうものから、つーって空を伝って行くように流れるものまで。両手じゃ数えられないくらいの流れ星を集めました。

青白く燃える星屑の色は凄く綺麗だった。一つだけ見た金色の流れ星も凄く綺麗だった。
ゆっくり落ちて行く星を見ても、願い事なんてできませんでした。
ただ、星の色に感嘆の声しか上げられないです。切なさと愛しさと美しさ。そんな感情。

残念ながら双子座自体は星が暗くて見えませんでしたがね、流星群は堪能しました。

3:30くらいまで粘ってました。時間をかければいくらでも見れるんだから、切り上げるのが惜しくって…
夜が明けるまでいようかとも思ったのですが、さすがに身体も冷えて腰も痛くなってきたので渋々切り上げました。

ポケトレと似てる。

そしてポケトレ産色違いよりも、自然遭遇の方が運命を感じるように、流星群の流れ星よりも、自然遭遇の流れ星の方が特別な感じがあります。

本当の流れ星は私、一回しか見た事ないんですよね。

小学生頃の大晦日、日付が変わったころ新年の月を見ていたら、その横を星が走って行きました。初めて見た流れ星に零れた言葉は「あ。」一言。
凄く印象に残ってます。傘のかかった明るい丸い月がとても柔らかでした。

次星を見るときは、毛布は二枚持って行こうと思います。敷く用とかける用。あとカイロもあった方が良いかも。冬のコンクリまじパない。一晩たってもお尻に冷たい感覚が残ってたヨ!
キャンディはミルクかチョコが良さそうです。



※帰ったら親が起きてました。変な事をするなと。

※未成年の良い子は真似しないでね。

※卯月さんは心は子供、身体も子供。年齢だけが成人しちゃってる大人です。


変人だって狂人だって良いじゃない。やりたい事はやっとかなきゃ。


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