●コードオブザデュエリスト7
「後攻でも僕は負けません!僕は手札から《朱光の宣告者》と《星杯の妖精リース》を墓地に送って、そのモンスター効果を無効にして破壊します!」

「ぐっ…なら私は魔法カード」

「それもだめです、僕は《緑光の宣告者》と《大天使クリスティア》を墓地に送って、その魔法の効果を無効にして破壊します!」

「ぐうう、なにもできない!私のターンはこれで終わりだ」

「いっきますよー!僕のターン、ドロー!僕は永続魔法《ブリリアント・フュージョン》の効果を発動します!このカードの発動時にデッキから《ジェムナイト》融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地に送り、攻撃力・守備力を0にしてエクストラデッキから特殊召喚します!僕は《イーバ》と《ジェムナイト・ガネット》を墓地に送り、《ジェムナイト・セラフィ》を守備表示で融合召喚!」

「《イーバ》?」

「めずらしいでしょ?でもすてきなカードなんですよ、このデッキにとっては!さっそく《イーバ》のモンスター効果を発動しますね!《イーバ》は墓地に送られたとき、自分のフィールド・墓地の天使族・光属性モンスター2体まで除外して、デッキからレベル2以下の同名以外の天使族・光属性カードを同じ枚数だけ手札に加えることができます。僕が除外するのは《朱光の宣告者》2枚!さらにデッキから手札に加えるのは《朱光の宣告者》と《星杯の妖精リース》!」

「そして、《ジェムナイト・セラフィ》のモンスター効果を発動!このカードが融合召喚に成功したとき、もう1度だけ通常召喚を行うことができます!僕は《星杯の妖精リース》を召喚!そして、モンスター効果を発動!デッキから《星杯》モンスター1体を手札に加えます!僕が手札に加えたのは《星遺物ー「星杯」》!」

「そして、《ジェムナイト・セラフィ》をリリース、アドバンス召喚!《星遺物ー「星杯」》!!」

「きて、未来に導くサーキット!アローヘッド確認、召喚条件は《星杯》モンスター2体!僕は《星杯の妖精リース》と《星遺物ー「星杯」》をリンクマーカーにセット!サーキットコンバイン、リンク召喚!リンク2《星杯剣士アウラム》!!」

「《星遺物ー「星杯」》は通常召喚して表側表示で存在している状態でフィールドから離れたとき、デッキから同名以外の《星杯》モンスター2体を特殊召喚することができます。きて、《星杯の守護竜》と《星杯に誘われし者》!!《星杯剣士アウラム》のリンク先に攻撃表示で特殊召喚!!」

「《星杯剣士アウラム》のモンスター効果を発動!リンク先のモンスターをリリースし、墓地のモンスターを特殊召喚します。おいで、《大天使クリスティア》!!」

「それだけは通すわけにはいかない!!伏せカードオープン、罠発動《直通断線》!!このカードと同じ縦列でモンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時、無効にして破壊する!!」

「カウンター罠!?」

「あはは、残念だったな挑戦者!カウンター罠の方がスペルスピードは上だ、《紫光の宣告者》の効果を使うにはスピードがたりない!!さあ、《大天使クリスティア》と《星杯剣士アウラム》を墓地に送ってもらおうか!」

「ううう、やられた!でもまだ終わりじゃありませんよ!アローヘッド確認、召喚条件は通常モンスター1体!僕は《星杯に誘われし者》をリンクマーカーにセット!サーキットコンバイン、リンク召喚!リンク1《リンクスパイダー》!モンスター効果を発動、手札からレベル4以下の通常モンスター1体をこのカードのリンク先に特殊召喚します!きて、《星杯に誘われし者》を守備表示で特殊召喚!」

「残念だがそれも通せない!2枚目の《直通断線》の効果を発動だ!」

「またですかぁっ!?」

「そうだ、まただ!」

「あああ、せっかくの《リンクスパイダー》が!僕のターンは終わりです」

「ふう、なんとかしのげたぜ。とはいっても互いにフィールドはがら空きだがな。さあ、ここからはドロー勝負だ!」

「望むところです!」

「俺のターン、ドロー!」


ワナビーが挑んでいる相手、《セフィラ》の使い手たるスタッフは嬉々として展開を始める。そして大型モンスターがペンデュラム召喚される、その刹那。


「ここで僕も罠発動です、速攻魔法発動《ツインツイスター》!手札を1枚捨てて、フィールドの魔法・罠カードを2枚まで破壊します!」

「ここでかあっ!」

「パーミッションは相手の行動を妨害するのが真骨頂ですからね!」

「ぐう、仕方あるまい。私のターンは終了だ!」


なんとかしのぎきったワナビーはドローを宣言した。


「僕は墓地の《星遺物ー「星杯」》を除外し、デッキから《星遺物》カード1枚を手札に加えます。そして発動、魔法カード《星遺物の加護》!自分の墓地のカード名が異なる《星杯》モンスター2体を手札に加えます!僕が手札に加えるのは《星杯に誘われし者》と《星杯の妖精リース》!さあ、いきますよ!」


ワナビーの連続リンク召喚が始まる。ふたたび《リンクスパイダー》がエクストラゾーンに置かれ、手札の《星杯に誘われし者》が特殊召喚。《星杯竜イムドゥーク》がリンク召喚され、もう1度通常召喚ができるようになる。《星遺物ー「星杯」》が《リンクスパイダー》をリリースしアドバンス召喚され、さらに《星杯剣士アウラム》がリンク召喚。ふたたび《星遺物ー「星杯」》の効果でリンク先に2体の《星杯》モンスターが並び、うち1体がリリース。《大天使クリスティア》が降臨した。


互いに特殊召喚を一切許さない効果は相手の《セフィラ》モンスターにぶっささり、これが決定打となった。


「おめでとう、挑戦者。君が私のデュエル初めての勝者だ」

「ほんとうですか!?ありがとうございます!」

「《星杯》のリメイクカードをうまくつかってくれてありがとう。これで使用者が増えるだろう。やはりリンク召喚メインの初めてのテーマだがソリティア先の着地点が見当たらないといやがる決闘者が多くてな、パーミッションという新しい形を見せてくれたおかげで使用者はきっと増えてくれるはずだ。これからも《星杯》の新しい可能性を見せてやってほしい」

「はい!」

「それじゃあ、君にはこれをあげよう。《セキュリティ・ドラゴン》だ」

「え、あ、あれ、《セフィラ・メタトロン》じゃないんです?」

「こちらより、《セキュリティ・ドラゴン》の方が君のデッキに向いてるはずだ。これは私から君への選別だ、受け取ってくれ」

「は、はあ」


データを受け取ったワナビーは早速テキストを呼び出す。デュエルディスクのバックライトに照らされ、カード情報が立体のソリッドヴィジョンとなってくるくる回る。そのデザインを見たワナビーは目が点になった。


「えっ、これって、《ファイアウォール・ドラゴン》のちっちゃい姿じゃ……!?しかもサイバース族って、え、え、ちょ、あの、これって……あれ?」


ワナビーはあたりを見渡す。先ほどまでいたはずのスタッフの姿がない。


「さっきログアウトしちまったぞ」

「うそでしょおっ!?なにこれ!」


ワナビーが困惑するのも無理はない。どこをどうみても、小型化、あるいはデフォルメされた《ファイアウォール・ドラゴン》である。赤いからきっと攻撃態勢にはいっている。


《セキュリティ・ドラゴン》

リンク・効果モンスター

リンク2

光属性

サイバース族

攻撃力1100

リンクマーカーは上下

召喚条件はモンスター2体

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。このカードがフィールドに表側表示で存在する限り1度だけ、このカードが総合リンク状態の場合に相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを持ち主の手札に戻す。


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bkm






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