カードデザイナー2

「お願い。この星の為に7つの星遺物を探して…。」

《妖精−リース》の願いによって、《アウラム》《イヴ》《ニンギルス》《イムドゥーク》(光を授かった仲間たち)の旅は始まる。崖から転げ落ちたイヴたちを助ける為に、ニンギルスに刃を預け、急ぎ助けようとするアウラム。そんなハプニングとともに姿を現した、第一の星遺物「星杯」。夜空に煌めく星々が照らしだす雄大なる姿を前に、一同の驚く声がこだました。「星遺物」の力によって【星杯戦士】として覚醒した4人。《星遺物−『星杯』》から放たれる蒼き光が、次なる「星遺物」を指し示す。


第二の星遺物「星鎧」とともに蠢く異形なる存在「クローラー」。独自のネットワークで全ての個が繋がっていて、『星鎧』の防衛を存在意義としている。 『星鎧』の影響を受けた個体は、『エクスクローラー』へと進化する。それは星鎧の影響で進化した上位種。「クローラー」達を統率する存在にあると考えられる。
「星杯」の導きにより第二の星遺物「星鎧」へと辿り着いた【星杯の戦士たち】。「星鎧」の周りには無数の「機怪(クローラー)」の影が!?

「星鎧」を守るかのように蠢く「クローラー」とエンカウントした一行は、初めての大戦を経験する事となる。陣を乱されたアウラムたちは、《ニンギルス》《イヴ》と分断されてしまいながらも「星杯」の力を糧に激しい戦いを繰り広げる。

「星遺物」の解放により力を取り戻していくリースはこの時点で既に一翼は黒く濁っている。「星遺物」を解放するごとに力を取り戻していくという考え方が確信に変わるのはもう少し先の話。

何とか合流して「クローラー」の大群を撃退した4人だが、丘の上からの放たれた「トラクター・ビーム」によってイヴが連れ去られてしまった。手を伸ばし駆け寄るアウラムと膝をつき手を伸ばすニンギルスの対比が印象的だ。

クローラーを撃破した事で「星鎧」の力が解放された。

機界騎士。それは虹を構成するパーソナルカラーをそれぞれが持つ。そんな7体が合体した存在「星痕の機界騎士」は言うなれば「虹の騎士」と呼べるかもしれない。

「星遺物の解放。それがどれほど危険な事か…お前たちは分かっているのか?」

「翠嵐」「紅蓮」「蒼穹」の三人に取り調べを受けるイヴ。星神に鎮魂の祈りを捧げる巫女たちに代々伝わる祭器である杖こそが、星遺物を解放する為のカギである事が判明する。

星神に鎮魂の祈りを捧げる巫女
イヴはもともとその役割にある者。「リース」の出会いや「星杯」の発見も偶然ではなく仕向けられたものと考えた方が自然。《機界騎士(ジャックナイツ)》達は野蛮ではなく理知的な集団であることが判明する。

さらわれたイヴを助ける為に第三の星遺物「星盾」と第四の星遺物「星槍」を望む丘に立つ《アウラム》と《ニンギルス》の二人。無残にも崩壊した街並みこそ『星遺物』がこの星に残した傷痕なのだろう。

《アウラム》《ニンギルス》《イムドゥーク》は三人がかりで《星痕の機界騎士》との死闘を繰り広げる。【イヴ救出】の任を《リース》に託して…。

リースの羽は黒さを増していく。捕らわれの《イヴ》の元へ辿り着いた《リース》でしたが、その姿はついに真っ黒になってしまう。真っ黒な身体からのぞかせる赤き眼。

ついに正体を現した《妖精リース》。それが彼女の意思で有る無しに関わらず、強大な影が存在しているのは間違いない。第四の星遺物「星槍」。そして、無邪気な夢の存在「トロイメア」の笑いがこだまする。

《星遺物に眠る深層》によって身体を《リース》によって乗っ取られた《イヴ》。集めてきた「星遺物」の力を持って、《アウラム》もろとも《星痕の機界騎士》を粉砕する《蒼穹の機界騎士》と《星杯剣士アウラム》は崖下へと真っ逆さま。「機界騎士」のコアは《イヴリース》の手中へ。

「機界騎士」のコアの力を使わずとも《星痕の機界騎士》と《星杯剣士アウラム》を一蹴するほどの力。底知れぬ《イヴリース》の力を目の当たりにした。


《イヴリース》の攻撃によって崖へと真っ逆さまの二人。落下する《アウラム》を助けるべく、《蒼穹の機界騎士》は左腕を伸ばす…。その腕を掴んだ刹那。星の光を守護する者は、自らの光を託すべき相手を見つける事となる。

アウラムが憧れていた「星の勇者」
「機界騎士」は星の光を守護する者。そして、その光に選ばれしものこそが「星の勇者」の器だった。憧れていた伝承の存在へと近づきつつあるアウラム。

片や、「星遺物」の加護を失いノーマル状態で孤軍奮闘する《ニンギルス》。多勢に無勢とはまさにこの事。新たな力を得た《アヴラム》にすべてを託し、時間を稼ぐ。星遺物の加護を失い多勢に無勢。ノーマル状態で強大なる「トロイメア」の軍勢を相手するというシチュエーションの絶望感。

刃を奪われ絶体絶命の《アヴラム》。そんな《アヴラム》を助けたのは、《星杯の守護竜》こと「イムドゥーク」の勇ましい咆哮。小さな守護竜の咆哮が、《イヴリース》の中で眠る一人の少女を呼び醒ます。

「アナタの好きにはさせない…。」

竜の咆哮によって目醒めた少女は、最後の力をふり絞り、邪悪なる者へと抵抗する。その手に握られし「新たな星の剣(鍵)」が邪悪なる者を穿つ。《アヴラム》と《イムドゥーク》。二人の叫びがこだました。

自身もろとも《リース》の人格を断ち切った《イヴ》。少年の両腕には、前よりも少しだけ軽くなった少女の身体が抱きかかえられていた…。悲しみの残叫が二つ。深淵よりも深い絶望が一つ。

「イヴ」喪失から数年が経過し、闘いの中で疲弊した「アヴラム」と「イムドゥーク」は共に闘う仲間を集める事に。そうして集まったのが、《神樹》《百獣》《魔境》。だ彼らはそれぞれ「機界騎士」によって分断されていた。「パラディオン」の力は、「星杯」、「星冠」が源だ。

物語の舞台は遥か古へと遡る。星の力を宿した「星遺物」を解明・解明せんとする5人の科学者の姿。
モニターに映る《明星の機械騎士》、何かの制御キーにも見える《星の鍵(後の「祭器の杖」)》。
この一枚から汲み取れる情報は多いようで実は少なく、左端の女性が《星杯の妖精リース》と同じ髪留めをしている事、科学者たちに「トロイメア」「機界騎士」と関連を思わせる特徴があるという事くらいだ。

とりあえず言える事は、過去の世界には今にない様な科学力が存在し、何らかの理由でその文明が滅びたという事実。

覚醒した「クローラー」は《アヴラム》と接触し、星の剣を介して「交心」を果たす。星の観測者である「クローラー」ならば、この星の歴史・星遺物の意味と力の使い方等々、様々な情報が得られた。《蒼穹の機界騎士》からの継承によって力を得た「アヴラム」。情報までは共有する事ができなかったのだ。これで「蒼穹」の意思は共有された。

「交心」によって「星冠」の力の使い方を熟知し、それを行使。「機界騎士」「トロイメア」という器を失い漂う残留思念を「星冠」の力で集め、一時的に本来あるべき姿に戻した。

斯くして、新たな力と仲間を得た《アヴラム》と《イムドゥーク》ですが、そこにはかつての仲間《ニンギルス》の姿はない。《星遺物に響く残叫》で受けた傷はそれほどまでに重いのだ。

ここからは妹の死がきっかけとなり、自ら破滅へと歩みを進める悲しき兄の物語だ。

《星遺物−『星杖』》の封印を解いたことで「オルフェゴール」が解き放たれ、《オルフェゴール・バベル》が大地に出現した。《星杖》を解放した理由はイヴ蘇生の為にニンギルスが「星遺物」の力を頼ったのだ。

「オルフェゴール・バベル」の中の水槽の中のイヴ、ニンギルスの左腕に握られしリボン、命を奪った凶刃であるアヴラムの剣。

イヴの亡骸・リボン・命を奪ったアヴラムの剣を持ち去るニンギルス。何としてでも蘇らせる……それがどんな形だったとしても。

星杖の解放をキャッチしたアヴラム達が駆けつけると、そこにロンギルスたちが待ち構えていた。

衝突するアヴラムとロンギルス。鬼気迫るロンギルス。自分の行いが間違いだと悟っている。しかし、もう後戻りはできない…。

「パラディオン」と「オルフェゴール」の衝突の最中、「オルフェゴール・バベル」に起こる一つの異変。……そして訪れる一瞬の静寂。

「オルフェゴール・バベル」に放たれる一筋の閃光。そこに彼女は立っていた……。”あれ”は、本当に彼女なのだろうか?それとも別の何かなのか?

肉体をリースに奪われ、イヴリースとして仲間の前に立ちはだかった彼女は、仲間を守る為に自らの意思で命を絶った。そんな彼女が、今再び仲間の前に立ちはだかる運命を課せられようとしている……。

月並みではありますが、彼女はこんなことを望んではいない。恐らくそれはロンギルスも分かっている。しかし、もう後戻りできない……オルゴールのシリンダーは回りだしてしまったのだから。

アインザッツからのガラテア覚醒
眩い閃光……止まる世界。そこに立っているのは彼女なのか?それとも別の何かなのか?


彼にとって妹が全てであり、この世界そのものだった。世界の理に背く禁忌、アヴラムとの衝突。かつての優しき兄の姿はもうそこにはなく、”ある”のは心を自ら壊した悲しき機械だけ。


「ね、壮大で素敵な物語でしょう?何年がかりでテーマカテゴリを創造して、ストーリー展開したと思う?それなのに読みもせずに却下したのよ、私が新人だからというくだらない理由で」

ゼクスは笑うのだ。

「ほんとうに君には感謝しているのよ、ワナビー。あなたのおかげで星杯をはじめとしたテーマカテゴリは認知され、人気を博し、使いたい人間が続出して、リンクヴレインズで使われ始めている」

「僕はそのためにバニラテーマを持たされていたんですか?まさか、HALと出会うのも想定して?」

「まさか。誰がイグニスのバックアップが自我を持つと思うの?ただ君が一番見込みがありそうだったからよ」

ゼクスは敵意が微塵もない。ワナビーは困惑した。
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