「今までのボクとは思わない方がいいよ。いくら守備を固めたって削りとってあげる!」
ワナビーはツヴァイの展開を見つめ、ターンが投げられた瞬間にそう宣言した。
「へえ、後攻ワンキルでもするってのか?やってみろよ!」
「止めれるものなら止めてごらんよ。瞬きした瞬間に全てが終わっているけどね!」
ワナビーはドローを宣言した。最初に《星遺物−『星杯』》を素材に《アウラム》を出すことを目指す。
手札にある《星遺物−『星杯』》をフィールドに出すために《ドラコネット》を通常し召喚から通常モンスターを特殊召喚。《星杯竜イムドゥーク》を経由して《イムドゥーク》と《星遺物−『星杯』》を並べる。
次に《星遺物−『星杯』》の効果で《星杯の守護竜》と《星杯に誘われし者》を特殊召喚し、《星杯の神子》をシンクロ召喚。《星遺物を継ぐもの》を発動した。
そして《星杯の守護竜》が墓地に送られたので、墓地効果で《誘われし者》を蘇生、そのまま《神子》と一緒に《水晶機巧ハリファイバー》をリンク召喚し《幻獣機オライオン》を特殊召喚。《神子》の効果で《星杯》モンスターも特殊召喚。《オライオン》と《星杯》モンスターで《星杯神楽イヴ》をリンク召喚。
《オライオン》の残したトークンで《リンクスパイダー》を出し、《リンクスパイダー》と《ハリファイバー》で《ニンギルス》をリンク召喚、効果で2枚ドロー。
この時点で《アウラム》、《イヴ》、《ニンギルス》で《星遺物に響く残叫》の発動条件を満たせている。しかも2枚のドローつき。
途中で星杯モンスターやシラユキを追加で用意できれば、《アウラム》の効果で《ハリファイバー》を蘇生して強固な盤面を作ることが出来るのだ。
《神子》は相手ターンに出せれば次のターンの返しに使う星遺物をサーチできるので強い。
そしてワナビーはようやく手に入れたエースを融合召喚する。
「降臨せよ、新たなるエース!《星杯の守護竜アルマドゥーク》!!」
面白そうに空を仰ぐツヴァイにワナビーはいうのだ。
「この子は融合・効果モンスターだ。ステータスはレベル9、風属性、ドラゴン族、攻3000、守2600。このカードは融合召喚及び以下の方法でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。自分フィールドのリンクモンスター3体をリリースした場合にエクストラデッキから特殊召喚できる」
高らかに咆哮したモンスターは攻撃態勢に入った。
「このカードは相手モンスター全てに1回ずつ攻撃できる。さらにこのカードが相手のリンクモンスターと戦闘を行う攻撃宣言時、その相手モンスターとリンクマーカーの数が同じリンクモンスターを自分のフィールド・墓地から1体除外して発動できる。その相手モンスターを破壊し、その元々の攻撃力分のダメージを相手に与える!つまり、バーンダメージとダイレクトアタックが出来るってことだよ!」
ワナビーは笑った。
「さあ、頼むよアルマドゥーク!!ツヴァイさんにダイレクトアタック!!」