ゴーストが参戦すると聞いて誰もが驚いていた。ずっと沈黙を保っていたからだ。やめたのかとさえ思っているユーザーもいたくらいだ。突然現れたゴーストだったが訳を聞いてみれば。ワナビーと同じフェッチ事件の被害者であること。自分の偽物のせいで捕まったとあれば我慢できなかったのだというゴーストの宣言は好意的に受け止められたのてあれ。
「驚いた、まさか貴方が協力してくれるなんてね」
「君のことはあんまり好きじゃないけどライトニングやグレイ・コードのことはもっと好きじゃないからね。敵の敵は味方ってやつさ」
「なるほどね、まあお互い様ってことで前のことは水に流すとしましょうか」
「そうだね!」
playmakerたちは不思議そうな顔をしていたがゴーストたちはスルーした。
「大丈夫なのか、ゴースト。遠足に行くんじゃねーんだぞ?」
「わかってるよ、sourburner。安心して。さすがにボクだって空気は読むさ。それくらいの気遣いはできるよ」
「ほんとかよ」
「なーにー?失礼しちゃうなあもう」
「胸に手をあててよーく考えてみろよ、前科がありすぎるんだよお前は」
「いだだだだだ!やめてやめて伸びる!縦に横に伸びちゃうからやめて!痛いからやめて!」
「笑ってんじゃないか」
「ひどい、ひどすぎるよ!うわあん、ブルーメイデン!sourburnerが虐めるうう!」
ブルーメイデンの後ろに逃げ込んだゴーストは大袈裟に泣いてみせ、playmakerたちを呆れさせたのだった。
「しかし驚いたねえ、よくリボルバーくんを仲間にしようとしたね、playmaker」
ぴく、とsourburnerの眉が歪む。
「ありゃ、ボク変なこと言っちゃったかい?聞いてみたかっただけなんだけど」
「あいかわらず趣味の悪い聞き方するわねえ、あなた」
「え?」
「まあ気にするだけ無駄なのはわかってるけど......はあ、先が思いやられるわ」
「安心してよ、ちゃんとワナビーたちを取り戻すだけの働きはしてみせるからさ。なんのためにわざわざ指名手配されてるボクが満を持して出てきたと思ってるのさ、それだけ怒ってるってことだよ」
ニコニコ笑うゴーストの目が笑っていないことに気づいたplaymakerはよろしく頼むと返す。
「任しといてよ、ボクを誰だと思ってるのさ。ゴーストだよ」
ウインクするゴースト。そしてイグニスたちの全面戦争に立ち向かうべくデュエリストたちはミラーリンクヴレインズにダイブしたのだった。