ライトニングの襲撃

playmakerとアース鬼塚のスピードデュエルの勝負は決した。

力を貸してくれとプレイメーカーがもっと早く言えていれば関係も違っていたかもしれない。遊作の人間関係広がったの本当に最近だから無理な話ではあるがやるせない話である。それでも何か胸を締め付けるものがある。勝ちたかったっていうのは誰しも分る感情だ。デュエル自体は真っ当にやっていたし、アースの死に様が酷かったがイグニスの捕縛自体も別に悪行ってわけじゃない。
AIとの一体化もイグニス持ってるplaymaker達が卑怯だとか言える事案じゃないしとワナビーは思う。絶対にplaymakerたちには言えないが。

1つの目的の為に落ちるとこまで落ちたのに何の成果もなかったことになる。

きっと負けたときに見える最後の光景は、昔の自分と声援送る子供の姿に違いない。彼の意思が知りたくてたまらずワナビーはスキルの発動を宣言した。世間の声を気にして真っ先に捨てたモノが本当に望んでた事でしたっていうことがわかれば声をかけられるはずだ。鬼塚の再起のきっかけにできるはずである。

だがなにも聞こえない。なにも見えない。ただ広がるのは電子の世界。ワナビーはぞわっとした。

「おかしい、おかしすぎる、鬼塚さんの声が聞こえないです!」

「なんだと」

「機械しかない......な、にこれ」

ワナビーは戦慄した。そこには鬼塚剛の意識は存在はしなかった。

「ライトニング!」

鬼塚の顔が変わる。

「どうやらバレてしまったようだな。今君たちのところにはアイ、不霊夢、そしてアクアがいるじゃないか。3対2では不公平じゃないか。こちらにはゴーストから奪ったイグニスの複製もいるからな、HALの相手もきちんと用意しているから安心してくれ」

「ふざけるな!」

「アースを返せ!」

「鬼塚さんを返してください!この人はSOLテクノロジー社の秘密に近づきすぎて騙されてこんなことになったんです!むしろ犠牲者なんですよ!」

「バウンティハンターをやっていたのは事実じゃないか」

「でも!」

「私達イグニスを捕獲しようとしていたのは事実だ。ブラッドシェパードのように再起不能にすることも出来たがアースと融合した彼を再起不能することはもったいない。だからこちらの陣営に引き込むんだ」

「ライトニング!」

鬼塚は笑いながら姿を消した。どうやらSOLテクノロジー社も想定外だったようで財前があわてているとゴーストガールから連絡が入る。

「鬼塚さん......」

「なんてことだ......アースまで......」

みんなその場にいるしかなかったのだった。
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