vsリンクリフォートA


和波の頭上に巨大な機械が浮遊している。Dボードで逃げるにはあまりにもでかすぎた。

「え、デュエル?」

デュエルの申請のメッセージが飛んでくる。どうやらこの世界では闇のゲームのごとくデュエルで敗北すれば焦土と化したビームの餌食になるらしい。拒否権などあるわけもない。和波は意を決してデュエルを承認した。先行は相手だ。

突然目の前に透明なフィールドが形成される。誰もいないフィールドでカードだけが発光を繰り返した。

「魔法カード《召喚士のスキル》の効果によりデッキからレベル5以上の通常モンスター1体を手札に加える」

電子の声が響いた。

「さらに魔法カード《テラ・フォーミング》の効果を発動。デッキからフィールド魔法カード1枚を手札に加える。そしてフィールド魔法《機殻の要塞》を発動!このカードがフィールドゾーンに存在する限り、自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズに《クリフォート》モンスター1体を召喚できる。さらにこのカードがフィールドゾーンに存在する限り、《クリフォート》モンスターの召喚は無効化されない」

準備は着々と整っていく。

「ライトペンデュラムゾーンに《クリフォート・ツール》をセッティング!ペンデュラム効果を発動!自分は《クリフォート》モンスターしか特殊召喚できない。この効果は無効化されない。1ターンに1度、800LPを払って発動できる。デッキから《クリフォート・ツール》以外の《クリフォート》カード1枚を手札に加える」

和波は固唾をのんで見守った。

「《クリフォート・ゲノム》と《クリフォート・アーカイブ》を攻撃力・守備力を半分にして通常召喚。リンクマーカーを起動、召喚条件は機械族モンスター2体。《クリフォート・ゲノム》と《クリフォート・アーカイブ》をリンクマーカーにセット。サーキットコンバイン。リンク召喚、リンク2《クリフォート・ゲニウス》!」

「リンクモンスター……」

「リンク召喚したこのカードは魔法・罠カードの効果を受けず、このカード以外のリンクモンスターが発動した効果も受けない。さらに1ターンに1度、このカード以外の、自分及び相手フィールドの表側表示のカードを1枚ずつ対象として発動できる。そのカード2枚の効果をターン終了時まで無効にする」

「厄介な効果ですね」

「レフトペンデュラムゾーンに《クリフォート・エイリアス》をセッティング!ペンデュラム召喚!《クリフォート・ゲノム》と《クリフォート・アーカイブ》この瞬間、《クリフォート・ゲニウス》のさらなる効果を発動!このカードのリンク先にモンスター2体が同時に特殊召喚された時に発動できる。デッキからレベル5以上の機械族モンスター1体を手札に加える」

フィールドには攻撃力1800の《クリフォート・ゲニウス》、攻撃力が300アップした《クリフォート・ゲノム》と《クリフォート・アーカイブ》。ペンデュラム召喚されたことでステータス半減のデメリットは打ち消され、それぞれステータスは、2700である。そして相手は無言でターンを譲り渡した。





「僕のターン、ドロー!僕は魔法カード《予想GUY》の効果を発動します!自分フィールドにモンスターが存在しない場合デッキからレベル4以下の通常モンスター1体を特殊召喚します。おいで、《星杯を戴く巫女》!」

イヴは異様な光景にしばし固まるが、杖を構えた。

「ひらけ、未来に導くサーキット!アローヘッド確認!召喚条件は《星杯》通常モンスター1体!僕は《星杯を戴く巫女》をリンクマーカーにセット!サーキットコンバイン!リンク召喚!リンク1《星杯竜イムドゥーク》!モンスター効果を発動!このモンスターがリンク召喚に成功した時、僕はもう一度通常召喚をすることができます」

相手はなにもしてこない。不気味なほど静かだ。

「《レスキューフェレット》と《星杯に誘われし者》を通常召喚!いきますよ!再び開け、未来に導くサーキット!召喚条件は《星杯》モンスター2体!僕は《星杯竜イムドゥーク》と《星杯に誘われし者》をリンクマーカーにセット!リンク召喚!リンク2《星杯剣士アウラム》!」

和波のターンは終わらない。

「そして《レスキューフェレット》のモンスター効果を発動です。フィールドのこのカードを持ち主のデッキに戻してレベルの合計が6になるようにデッキから《レスキューフェレット》以外のモンスターを任意の数だけ選び、リンクモンスターのリンク先となる自分フィールドに特殊召喚します。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズに破壊されます。僕は 《終末の騎士》、《星杯の妖精リース》を《星杯剣士アウラム》のリンク先に特殊召喚!《終末の騎士》の効果を発動!このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時デッキから闇属性モンスター1体を墓地へ送ります。僕が送るのは 《ゾンビキャリア》。そして《星杯の妖精リース》のモンスター効果で星杯モンスター1体を手札に加えます」

着々とフィールドが形成されていく。

「墓地に行った《ゾンビキャリア》のモンスター効果を発動!このカードが墓地に存在する場合、手札を1枚デッキの一番上に戻してこのカードを墓地から特殊召喚することができます。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外されます。僕は先ほど加えたカードをコストに墓地から特殊召喚!」

ここから怒涛の特殊召喚ラッシュがはじまる。

「僕はレベル2《ゾンビキャリア》にレベル2《星杯の妖精リース》をチューニング!シンクロ召喚!レベル4《古神クトグア》!」

これで終わりではもちろんない。

「まだまだいきますよ!三度現れろ、リンクマーカー!召喚条件は
種族と属性が異なるモンスター2体!僕は《終末の騎士》と《星杯剣士アウラム》をリンクマーカーにセット!サーキットコンバイン!リンク召喚!リンク2《暴走召喚師アレイスター》!このモンスターはフィールド墓地では《召喚士アレイスター》としても扱うため、:このカードが召喚した場合にデッキから《召喚魔術》1枚を手札に加えます《召喚魔術》で《暴走召喚師アレイスター》と《終末の騎士》を融合!降臨せよ、《召喚獣カリギュラ》!」

和波は笑った。

「僕はレベル4《古神クトグア》とレベル4《召喚獣カリギュラ》でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4《外神ナイアルラ》!《古神クトグア》のモンスター効果で1枚ドローです。よし、早速使いましょう。手札から《粘糸壊獣クモグス/》 のモンスター効果を発動です!このカードは相手フィールドのモンスター1体をリリースし、手札から相手フィールドに攻撃表示で特殊召喚できます。リリースするのは《クリフォート・ゲニウス》!」

これで準備は整ったと和波は宣言した。

「《外神ナイアルラ》でランクアップエクシーズチェンジ!エクシーズ召喚、ランク5《外神アザトート》!このカードがエクシーズ召喚に成功したターン、相手はモンスターの効果を発動できません。このカードが融合・シンクロ、エクシーズモンスターを全てエクシーズ素材としている場合、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できます。相手フィールドのカードを全て破壊します!」

一瞬で相手のフィールドが消し飛ばされる。そして和波はバトルを宣言した。

「さあ、バトルといきましょうか!《外神アザトート》でダイレクトアタックです!」



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