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After rain comes fair weather.


彼は基本的にあまり表情を変えない。特にオフィスでは。
別に冷たい人というわけではない。控えめながら細やかな心遣いの出来る人だし、一見冷たそうに見える深藍の瞳の色とは相反して心根のとても温かい人。無表情なのはそれが単に彼のデフォルトであるというだけなのだ。
二人きりの時はほんの少し頬を緩める時だってあって、目元が薄っすらと朱に染まればわたしは蕩けるような幸せに包まれて、その顔が見られたときはいつも思うんだ。
わたし、本当にはじめのことが好きなんだって。
この顔を見られるのは恋人であるわたしだけなんだって。

「おい」
「うん、」
「うん、じゃねえよ、おまえ、醤油」
「え? あーっ!」

醤油差しを持った腕を軽く掴まれてハッと気づけば、今日の社食のおすすめ定食が悲惨なことになっていた。焼き魚が醤油の海を泳いでいる。見るからに身体に悪そうだ。
はじめにこんなのを見られた暁には眉を寄せて物凄く不快そうな声で言うに決まっている。
塩分の取り過ぎになる。第一勿体ないだろう。食事中に他のことを考えるな。
……とか言ってね。
ふと顔を上げれば憐れみとも同情とも嘲笑ともつかない目でわたしの醤油の手を止めたのは先輩の左之さん。
え、どうして左之さんがそこに座ってるの?

「おまえ、気づいてもなかったのかよ? 同席していいかって声かけただろ?」
「あ、そうだった?」
「近頃ぼけっとしてる時が多いぞ?」
「んー、」
「今日は独りか。いつもつるんでたダチはどうしたよ」
「千と千鶴? 二人は外回りで外出中。千は部長と、千鶴は……、」

わたしだけじゃなかったのかな、はじめのあの顔を見られるのは。
わたしの特権なんかじゃなかったのかな。
だってあんな嬉しそうな顔、わたしだって見たことがなかった。
好きだったのはもしかしてわたしの方ばっかりだったのかも――。

「また心の旅に出ちまうのかよ」
「あ、ごめん。ねえ左之さん、聞いていい?」
「ん、なんだ?」
「浮気って……どういうことだと思う?」
「は? こりゃまた唐突な質問だな。なんだよ、なまえは浮気願望でもあるのか? そういうことなら、俺が」
「違う、違うよ。何言ってるの」
「ならあいつに浮気でもされたか?」

…………。
にやにやとわたしを見返す左之さんの瞳が決して笑っていないのには気づかないふりをした。
はじめが浮気、なんて。
浮気って何をもって定義するんだろう。人はどういうときに浮気をされたって結論に至るんだろう。
今のわたしは自分の心も、そしてはじめの心もよく解らなくなっている。

「それよりおまえ、何だか顔色が悪いぞ」

ああ、また頭がぼーっとしてきた。
冷房が効き過ぎてるのかな、頭はやけに熱いのに背中がうすら寒い。





眠り足りないのに目が開いたのは隣にあったぬくもりがふっと離れた気がしたから。
いつもきちんとしたはじめも土曜日の朝だけはわたしに付き合ってくれて、一緒に少しだけ朝寝を楽しむのが習慣だったのに。
だけどその朝は違っていた。

「はじ……め?」
「起きたか。呼び出しがあった。行ってくる」
「え、会社?」

見ればはじめは既にきちんと着替えていてベッドサイドに置いてあった腕時計を取り上げ右の手首に巻いているところだった。
普段スマフォのアラームを使って朝起きているのに、今朝に限って着信が鳴ったことになんてちっとも気づかなかった。
何となく慌てた気持ちになって起き上がろうとすればはじめがわたしを止める。

「なまえは起きなくていい」
「でも、」
「後で連絡をする。ここにいるなり帰るなり自由にしていろ」
「…………」

慌ただしく玄関を出て行く後姿を見送ってすっかり目が覚めてしまったわたしがぼんやり時計を眺め遣れば8時を過ぎたあたり。
昨夜は遅くまで会社の飲み会に参加して、二人して彼のマンションに戻ってきたところまではいいけれど、珍しく酔ってしまった彼はそのまま眠ってしまった。
こんな事初めてな気がする。
なんていうのかな、少し、寂しかった。
まだ眠たい頭は霞がかかったようだけれど何となくもうベッドに戻る気にはなれない。はじめが居なければこの部屋もベッドも広すぎて心許ない。
昨夜彼に触れられもしなかった部屋着のシャツのボタンを撫でてみる。裾を引っ張ってみる。
真っ白なシャツの捲っていた袖を下ろせばわたしの指先まで隠れてしまう。
これは元々はじめのものだけれど毎週末をここで過ごすようになってから、わたし専用みたいになっていた。
初めてこれを着せかけられた時どんなに嬉しかったか憶えて居る。
呼び出しってなんだろう。
同じ会社に在籍しているけれど部署も違う所為か仕事の話はお互いにあまりしたことがない。
不意にスマフォの着信音が鳴った。
あまりにも驚いたせいで考え込んでいたわたしの肩がビクリと跳ねた。
それは聞き慣れた自分のものじゃなくて、リビングのテーブルの上でバイブ音を同時に響かせながら急かせるように鳴り立てる。
はじめったらスマフォ忘れて行っちゃったんだ。
本人が気づいてどこかから掛けてきたのかな、届けろって言ってきたのかな、ないと困るもんね、そんなふうに思いながら手に取って画面を見るなり瞬時にして全身から血が引いていく感覚を覚えた。

どうして?
土曜日の朝だよ?
どうしてはじめのスマフォに電話なんてかけてくるの?
いやいや、きっと仕事上の用件だよね?
だって最近は――。
わたしはもくもくと湧きはじめた雲を払おうとしてぶんぶんと首を振る。
だけど急速に覆っていくゲリラ雷雨前の黒雲はどれほど首を振ったところで払拭されてなんてくれなかった。
さっき必要最小限に交わしたはじめとの会話を反芻する。
わたしが一瞬そう思い込んだだけで彼は会社とも仕事だとも言ってなかったと思い当たる。
手早く着替えて彼のスマフォはそのままにわたしは部屋を出た。
足が勝手に向かうのは休日のオフィス。
確かめたいと思った。はじめがいてくれたらそれでいいんだ。
心臓が苦しい程ドキドキと打っていた。
そして。
この日からわたしの心の黒雲は晴れる時がなかった。





“みょうじなまえ”
スマフォの画面に映し出される彼女は明るく笑っている。思えば暫くこの笑顔を見ていない気がする。
呼び出し音はやがて途切れた。未だ操作がよく解らないながら先程から幾度か送ったLINEのメッセージは読まれた形跡もない。
何かがおかしくなったのはいつからだっただろうか。
仕事中だと言うのにこのように集中できないなどという事はこれまでにない。
もう何度目かのコール音はやはり虚しく耳に響くばかりで応える気配が感じられない。
なまえはどうしているのか。
無事に家に着いているのだろうか。

「斎藤さん?」
「…………」
「なまえ、出ないんですか?」
「雪村が気にすることではない」
「でも」

気遣わしげに俺を見上げるのを感じ操作していたそれを胸ポケットに戻し、そぞろになりかけた気を取り直して椅子に座り直す。

「続きを始めよう」
「さっき千ちゃんの言った事が気になってるんですね。帰ってもいいですよ、後は自分で出来ますから」

残って居るのは事後処理だけだ。だとしてもやりかけた仕事を放り出すなど。
今日の俺はやはりおかしいのだと思う。胸に渦巻く訳の分からぬ懸念は如何ともしがたかった。

「すまん。では先に失礼しても良いだろうか」

頷く雪村の視線を背に受けながら、もう他に誰も居なくなったオフィスを後にした。
女子である雪村を一人残し帰るのも忍びないが、終業間際の鈴鹿千との会話が重く伸し掛かっている。考え始めればきりがなく鈴鹿の言葉が頭の中を巡り続ける。
彼女はいつになく厳しい顔つきをして隣の部署からわざわざ俺のデスクまで足を運んできたのだ。そのようなことは常にはない。
口調には明らかな棘があった。俺の隣で並んで作業に当たっていた雪村にも心なしか冷たい視線を送る。

「今日も千鶴と残業ですか、大変ですね」
「鈴鹿?」
「最近思うんです。なまえみたいに言いたいこと仕舞い込んで独りで耐えるような子には、もっと彼女のことをよく見ててくれる男性の方が合うんじゃないかなって」
「何が言いたい」
「例えば原田さんとか」

思いも掛けなかった科白に俺は思わず席を立ったが、彼女は冷ややかな一言を放つなり踵を返した。
立ったままその背に向かってよく飲み込めないその意味を問いかける。

「左之がどうしたと言うのだ」
「知ってますか? なまえ、熱出して早退しましたよ」
「何?」
「やっぱり知らなかったのね。昼休みの後だけど、でもご心配なく。斎藤さんは千鶴と残業頑張って下さい」

背を向けたまま左之の名を口にしたり雪村の名を連呼した先刻の鈴鹿の態度も気になるが、今問題なのはなまえの事だ。
雪村は俺の後輩に当り彼女の引き起こした仕事のトラブル処理にここ数日手間取っていた。
加えて自身の業務も立て込んでいた為、元から連絡がこまめではない俺はなまえの方からも途絶えていたことに気づく余裕すらなかった。
人影のないエレベーターホールで箱が昇ってくるのをじりじりと待ちながら、鈴鹿の要領を得ない言葉の断片を繰り返し考える。そしてやがて点が線に繋がっていく。
あれは痛烈な皮肉か。
そしてこれは間違いなく危機的な状況であると今更ながら俺の頭の中で警鐘が鳴り出す。
駅までの道を幾度も人の肩にぶつかりつつ走るが、電車を使いなまえの部屋に辿り着いたとして最短でも1時間弱。
俺は通り掛かったタクシーに向かって迷わずに手を挙げた。





目が覚めたら自分のベッドの中だった。わたしの片手が暖かい手に包まれていた。それはいつもと少し違う感触。
なんで……と思うまでもなく思い出す。
お昼休みにくらっと立ち眩みが来て熱を測ったら38度あって、その時一緒にいた左之さんが家まで送ってきてくれたんだった。
カーテンが引かれていても今がもう夕方を過ぎた頃だって解る。
午後一杯ずっと付き添っていてくれたのかな。
身じろげばわたしの手を包んだ力が少し強くなる。だけど今は振り解くような気力もなくて。
優しく微笑む柑子色が薄く開いたわたしの瞳をじっと見つめていた。

「会社に……戻らなくてよかったの?」
「有給が溜まってた。今日は特に何もねえしな」
「ありがとう、ごめんね。大丈夫だから、もう……」

左之さんの瞳からいつしか笑顔が消えていて真剣な光を帯びているように見えた。
居心地が悪くなって身体を起こそうとすれば空いた片手でわたしの肩に触れ、ぞくりとするような色気を纏う声で彼は言った。

「起きるな。大人しくしてねえなら襲うぞ」
「……っ」
「ってのは冗談だ」

左之さんが狼狽えるわたしを見て面白そうに笑う。
熱の所為で頭の中がうまく整理できないの。
そうだ、はじめ。
はじめに連絡しておかないと。

「スマフォ……、電話、しなきゃ」
「電話? 斎藤にか」

バッグはどこだろうと伸ばしかけた力ない手首が左之さんに捉われる。
それはお昼に社食で掴まれた力とは全然違っていて、何か違う意思を持った強さに私は驚いてまた顔を上げた。
笑いを消した左之さんは苦痛に歪んだような表情を浮かべていた。

「なあ、」
「…………」
「俺じゃ駄目なのかよ」
「さ……さの……さ、」
「これは冗談なんかじゃねえ。おまえが幸せなら言う気なんてなかった」

何を言っているのかよく理解出来てないのに見開いた眼は左之さんから離すことが出来ず、わたしは固まったまま近づいてくるその瞳を茫然と見ていた。

「俺ならおまえを泣かせたりしねえよ」

左之さんの指がわたしの頬に触れた所為で初めて気づく。わたしの眼から涙が零れていたことに。
電話なんてしても無駄なんだって思ってたんだ、ここのところずっと。
いくら待っても来ないはじめからの連絡を待つのが辛すぎて電源を切ってしまったスマフォ。
まだ頭はついてきていないの。
もう考えることなんて止めちゃって目の前にいるこの人に全部預けてしまったら少しは楽になれるのかな。
でもそんなのは狡い――。
左之さんの腕が背に回された。
瞠目した刹那。
ワンルームの部屋のドアがバーンと大きな音を立てて開かれたのはその時だった。

「離れろ、左之」

底冷えのするような低い声が響く。咄嗟に首を向ける。

「斎藤?」
「なまえを離せ」

そこに立っていたのははじめだった。大股でベッドに歩み寄ってきたはじめは身を起こした左之さんの襟首を掴む。怒りに震えた燃えるような藍の眼の色と血の気の失せた顔。こんなはじめをわたしは今までに知らない。

「は、はじめ、どうして……」





彼はあまり表情を変えない人だった。優しい人だと解っていたけれどその心が読めなくてわたしはずっとどこかで悩んでいた。
感情の起伏が少ないと思っていたはじめが誰よりも熱い思いをその身の裡に秘めていたということを初めて知った。わたしをとても大切に想ってくれていたということも。
上から見下ろすはじめがわたしの顔中に雨のようにキスを降らせる。唇に触れそうになって顔を叛けようとしたら両手で頬を挟まれ固定されてしまった。

「風邪が移っちゃう」
「構わん」
「わたしが構うよ……」
「消毒をしておかねばならぬだろう?」
「え、消毒って……、」

バツが悪くて大きな声ではとても言いにくいけど、左之さんとは未遂だよ?
未遂と言っても心が揺れてしまったのも確かで、わたしはますます立場がなくなる。
はじめと玄関の外へ出て行った左之さんは一度戻って来て、どんな話し合いがされたのかは解らないけれどいつもの笑顔に戻っていた。

「今度なまえを泣かせたら俺は絶対引かねえからな。覚えとけよ、斎藤」
「あんたに渡す気はない」

二人の間では結論が出たみたいで勝手に納得されて、そしてはじめに釘を刺すみたいなことを言ってからニヤリと笑った左之さんは出て行った。
後にはじめと二人残されたわたしはどんな顔をしていいのか解らずに壁の方を見ていた。
ゆっくりと近づいて来たはじめがベッドにそっと腰掛ける。そして千鶴とのことを疑ってしまったわたしを静かな声で少しだけ怒った。

「不安にさせたことは謝る。だがあの土曜日も仕事をしていただけだ。俺はそれほどに信用がないか」
「……ち、違う」

胸がきゅっと掴まれた気がした。はじめを信用していないというのとは少し違ったかもしれない。
あの日覗いたオフィスに千鶴の仕事を手伝うはじめがいた。
でも前からわたし薄々気づいていたの。
友人である千鶴がはじめに想いを寄せていた事。
でもわたし、はじめを諦めるなんて、譲ってあげるなんて出来そうもないよ。
そう思いながらも顔を突き合わせるように真剣に作業をする二人の姿を見ているのが耐えられなかった。だって二人はよく似合っていた。
千鶴の方がわたしよりもはじめに似合うように思った。
仕上がった書類を見て心から嬉しそうに笑った千鶴に向けられたはじめの笑顔がわたしにはとても悲しかった。
そのくらいのことで焼きもちを焼く心の狭い自分が悲しかったの。
そして邪魔なのはもしかしたらわたしの方なんじゃないかって思い始めた。

「はじめにはわたしより千鶴の方が、」
「俺が好きなのはなまえだ」
「でも……、」
「そう簡単に心変りが出来るとでも思うか。なまえの方こそ左之の方がいいのか」
「わたしにははじめしかいないよ……っ」
「ならば俺達は同じだろう? 頼むからもうよそ見をしないでくれ」

耳裏に鼻先を差し込んではじめが大きく息を吸い込んだ。そして耳元に幾度も幾度も愛していると囁く。

「ちょ、はじめ……っ」
「言葉が足りぬ故不安にさせるのだと言われた。これからは心がけて嫌と言うほどあんたに伝えてやる」
「それ、左之さんが……? あっ……や、」

ふいに耳朶を柔らかく食まれたかと思うと耳殻に舌が這わされる。

「他の男の名を口にするな。一つ解ったことがある」
「……や……んんっ」
「今まで知らなかったが、俺は」

わたしの身体を気遣ってなのか体重をかけずに重なってきた彼の唇が再び耳を擽っていき、風邪の所為とは明らかに違う熱が頬に上ってくる。息苦しいほどに身体が熱い。

――俺は嫉妬深い。だから俺だけを見ていて欲しい。

首筋に唇を押し当てて掠れた低い声で、切なげにはじめが呟いた。





2014/0/07/17


▼とと様

この度は20万打企画にご参加いただきましてありがとうございました!
大変長らくお待たせしました!申し訳ありません!
さてととさんに頂きましたリクエストのおさらいです。現代切甘で、『斎藤さんの彼女夢主が斎藤さんが浮気したと勘違いして自棄になって浮気(軽め)し、それを知った斎藤さんがブチ切れる話が読みたいです!』と頂いておりました。斎藤さんのブチキレ加減なんですがやり過ぎると斎藤さんでなくなってしまう……っ(;´・∀・)ということで控えめにキレて頂いたのですがいかがでしょうか。実はひとつ前のリクのお話でも彼はブチ切れていまして静かに私の中にブチキレ斎藤さんブームが来ちゃっているみたいです←
けれどやり過ぎてキャラ崩壊をきたすことを警戒し、対比を表現する為に前半は少しクール目にしてみたのですが。ベッドルームの斎藤さん少し悲しかった。だって冷たいんだもん←バカw
そして作中でヒロインさんも言っているのですが浮気ってどこからが浮気?というような定義も少し悩んでしまいました。まさにTHE浮気というテーマのお話なら別ですが、リクエストの短編の場合字数の都合上あんまりスゴイことはさせられずに未遂ということになりましたが、またまた左之さんのシーンで危うく脱線しそうになりましたw自分で書いていてなんですがあの状況はグラつきますねwww気づけばかなりきわどいところに行きつきそうな気配だったのですが、長くなりそうなので泣く泣く割愛と相成りました。あああ、またまた左之さんを当て馬にしてしまってごめんなさい(;ωノ[壁]
相変わらず〆はバカップル風ですがこのように仕上がりました。因みにタイトルのAfter rain comes fair weather.は雨降って地固まると言う意味です。
ととさんに少しでも楽しんで頂ければ嬉しいのですけど。
こちらも大変楽しく書かせていただきました。この度はリクエストありがとうございました。

aoi




MATERIAL: SUBTLE PATTERNS / egg*station

AZURE