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「よぉっ、躯の具合はど……」

「っっ…………」

「な……った…………?」



・・・・・



「…………いやっ あの!何っ……つーか……」

「…………」

「そのっ…………。すみ………ません……」

「………………」



「「……………」」





此の、阿散井さんと言う人は。

学習能力にも欠けるらしいと、少しだけ六番隊の隊長さんが不憫になった。








「壁はすり抜けない」

「はい」

「急ぎの時も玄関から」

「は、い……」

「出来れば、一声掛けてから入って下さいって、言・い・ま・し・た、よね」

「すんません……」


大き過ぎる躯を可能な限り小さくして、私の前に縮こまって正座する阿散井さんには、最早 副隊長としての威厳は無い。


「………そ、それからっ! その紅い顔も何とかして下さいってさっきから何回も言ってるじゃないですかっ!」

「いやっ!本っ当に悪ぃっ!!!…………っ!」

「だから……っ」


恥ずかしいのは私です!
目が合っては、何かを思い出したかのように真っ赤になって、目線を逸らしての繰り返し……。

阿散井さんの気持ちも解……らなくは無いけれどっ

今回ばかりは私だって、恥ずかしくって死にそうだ。


半裸なんて可愛いもんじゃなくて、何て言うか何て言うか、もう絶対に……



「お嫁に、行けない……」






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