「日常」








――休日の過ごし方









ク「次、何を買うんだ?」


遊「醤油に…味噌に…」


ク「結構買うものあるな…。取って来いよ、買い物かごは俺が持つから」


遊「重いけど、大丈夫か?」


ク「平気平気、寧ろこういうのは男の俺の仕事!」


遊「そうだな、頼んだぞクロウ」


ク「あいよ」













遊「助かったよクロウ、今日は買うものが多くてな…」


ク「良いってことよ。ほら、遊星はこっち持て。軽いものしか入ってねぇから」


遊「あぁ、有難う」


ク「で、だ。俺の左手が空いてるんだけど、どうする?」


遊「……分かってる癖にな(ギュッ」


ク「いつものことだしな!」



++++++++++++++++++++++










遊「すまない、遅れてしまって!」


ク「あぁ、気にすんな。そんなに待っちゃいねーよ!早く出店廻ろうぜ」


遊「あぁ、そうだな」


ク「でも珍しいな?遊星から祭りに誘うなんてさ」


遊「母さんに…『たまには貴方から誘わないと、愛想尽かされちゃうわよ』と言われてな…」


ク「お袋さんにそんなこと言われたのか?心配しなくても、そんなんで愛想尽かすことはないぜ?」


遊「それは分かっているんだが、やっぱり不安になって…」


ク「不安になる必要は無いって!それに、お前からのお誘いも嬉しかったしな」


遊「……本当は色々と誘いたいこともあったんだが、クロウのバイトが忙しそうでな」


ク「言ってみなくちゃ分かんないだろー?俺はバイトよりも遊星の方を取る」


遊「でも、やっぱりバイトを優先しろ。俺はこうやって傍に居るだけでも幸せなんだ」


ク「遊星…。よし、良いこと思いついたぜ!」


遊「何がだ?」


ク「出店で色々食いモン買ってさ、俺の家に行こうぜ!お前、人混み少し苦手だろ?俺の部屋からは、花火の眺めも最高に良いぜ!」


遊「でも、行って良いのか?」


ク「遊星が来て悪いことなんてあるわけねーだろ!」


遊「……分かった、行く」


ク「そうと決まったら、さっさと買って移動しようぜ!」


遊「うん」



+++++++++++++++++++++








――冬休みの過ごし方










ク「今日は冷えるなー」


遊「雪降るって、天気予報で言ってた」


ク「マジで?そりゃ冷えるわけだよー」


遊「帰ったら温かいものでも飲みたいな」


ク「ホットミルク飲みてぇなぁー」


遊「ホットココアも良いな…」


ク「何か頭の中だけあったけぇよ…」


遊「今日は長風呂だな…」


ク「良いなぁー長風呂ー…温泉とか行きてぇなぁー」


遊「温泉…もう何年も行ってないな…」







――ポツッ








ク「冷たッッ!!」


遊「…降ってきたな、雪」


ク「マジかよー…家までもう少し距離あるぜー…」


遊「更にどんどん冷えてくるぞ」


ク「カイロ持ってくりゃ良かった」


遊「……クロウ」


ク「んー?」


遊「寒いから、腕組んで良いか?」


ク「………誰の?」


遊「クロウの」


ク「……別に聞かなくても良いって。そこは何も言わずに抱きつきゃ良いんだよ」


遊「分かった(ギュッ」


ク「……、俺今すっげぇあったけぇ。色んな意味で」


遊「そうか、その温かさを俺にも分けてくれ」


ク「分けるよ、分けてやるよ(ギューッ」


遊「……確かにあったかいな……」



++++++++++++++++++++









――元旦









遊「今年も凄い人混みだな…」


ク「ここが一番デカい神社だからなー。はぐれない様にしっかり握っとけよ、遊星」


遊「うん」


ク「お参り終わったら、露店も見ようぜ」


遊「両親のお守りも買って帰らないと…」


ク「ハハ、今年もかよー」


遊「何個あれば気が済むんだろうな」













――ガラン、ガラン









遊「クロウ、何をお願いした?」


ク「遊星こそ、何お願いしたんだよ?」


遊「クロウの願いが叶いますように、だ」


ク「はぁ?マジかよ…」


遊「クロウは何をお願いしたんだ?」


ク「遊星の願いが叶いますようにーってな」


遊「フフ、結局考えることは同じか」


ク「お願いのやり直しだ!遊星が幸せでありますように――!」


遊「……クロウが幸せでありますように」


ク「遊星の幸せが、俺の幸せだぜ?」


遊「悪いが、クロウの幸せは俺の幸せだ」


ク「じゃあ、俺達ってすっげぇ幸せもんだな!」


遊「これ以上の幸せはあるのかな?」


ク「さあなー、今でも十分なんだけど」


遊「俺も、今でも十分だ。これ以上の幸せは、俺が死んでしまいそうだ」


ク「それは俺のセリフだってーの」


遊「こういうとこは、似てるな。俺達は」


ク「まったくだぜ」



++++++++++++++++++++++










十「で?お前『姫初め』したの?」


ク「なッ・・・!////」


鬼「十代、その言葉知ってたのか…」


十「おい、俺を馬鹿にしすぎだろ」


鬼「お前、純粋無垢が売りじゃん」


十「成長したんだよ」


ク「…あのさぁ、十代さん。イキナリ何を言いだすかと思えば…」


十「で?『姫初め』したの?」


ク「いや、だから…///」


十「襲ったの?『初めて』貰ったの?」


ク「止めろってーの!!////」


鬼「よせよ十代。クロウのことだから、まだに決まってる」


ク「腹立つ…!腹立つけどその通りだよ畜生ぉぉ!!///」


十「マジかよ」


ク「笑えよぉ!思うがままに笑うが良いわ!!///」


十「クロウ、据え膳食わぬは男の恥って知ってるか?」


鬼「待てよ十代。クロウは本気出したら凄いぞ?俺に対する態度のような攻め方するぞ?」


十「なに?鬼畜ドSになんの?」


ク「うぐ……ッ/////」


鬼「クロウは、嫌がられると余計に燃えるタイプだと見た」


十「ヤバいんじゃね?遊星ってどっちかってーと、ドMだろ?」


鬼「お似合いっていったらお似合いだよな」


ク「お前らさっきから勝手な事ばっかり言ってんじゃねーよ!!///」


十「聞くけど、クロウ?遊星がさ、『やッ!そんなとこばっかやだぁッ、ぁっ!///』って言ったらどうするよ?」


鬼「え…お前…喘ぐ真似うめぇな…」


十「慣れってやつ?あぁ、深いとこは突っ込むな。…で、どうだ?クロウ?」


ク「………(想像中」


鬼「………」


十「………」


ク「……より激しくして嫌がられたい…かも…」


鬼「こいつ真性の鬼畜だあああああ!!」


十「『もッ、無理ぃ!あァっ、クロウのほしッあぁンッ////』っておねだりされたら?」


鬼「だから何でそんなに喘ぐの上手いんだよ!!///」


十「だから慣れだって。深く考えるな」


ク「………、ギリギリまで焦らしたい」


鬼「お前どんだけ鬼畜!?そんなクロウ知らないッ!」


十「普段のお前に対するクロウの態度もそんな感じじゃん」


鬼「そう言われればそうかもしれない!」


十「『あンッも、イっちゃ…あァああッ!///』って先にイかれたら、クロウの場合って次のラウンドいきそうだな」


鬼「……お前の喘ぎ声真似で、俺もヤバそうなんだけど」


十「……おい、そんな熱の篭った目で俺を見るな」


鬼「お前が変な真似するからじゃねぇか!!」


十「まいったなー☆俺の裏特技が…」


鬼「特技!?特技だったのか!?」


十「しゃあねぇな……、少しなら相手してやろうか?(流し目」


鬼「……その色目止めてくんない?お前無駄に色気出し過ぎなんだよ…」


十「俺の手にかかれば、鬼柳を誘うなんて容易いことだぜ」


鬼「………、良いじゃねぇか乗ってやるよ。それで満足しまくってやるぜえええ!」


十「クロウ、お前もさっさと襲った方が良いと思うぞ?逆夜這いはキツイって」


ク「……逆夜這いを容易に想像できる…」


十「少しは本気だせ!男の意地を見せろ!」


鬼「そうそう!男なら男らしく真正面からイけ!…ってことで、俺ら保健室行ってくるから☆」


十「あ、本気だったのか」


ク「……学校で盛んなよ…」



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