「鉄砲玉とフィール君」
ク「なあ、遊星しらねぇ?」
星「何か用があったみたいで、出掛けたぞ」
ク「あちゃー、マジかよ」
星「何かあったのか?」
ク「ちょっとブラックバードの調子が悪くてさ。遊星に見てもらおうと思ったんだけどよ…」
星「俺で良いなら見るが…やはり信頼性に欠けるか?」
ク「いいや、どの世界でも遊星は遊星だろ?俺は遊星を信頼してるからよ。ブラックバードの面倒、お前に頼んで良いか?」
星「あぁ、任せてくれ」
ク「どうだ?」
星「何か衝撃が加わるような運転をしたか?」
ク「そういや、ここ最近…デュエル中によくジャンプしてたな…」
星「そのせいかもしれないな、少し回路が絡まってるだけだ。すぐ直せる」
ク「本当か?頼むよ」
星「少しだけ時間をくれ」
星「……ふぅ、出来たぞ」
ク「わりぃな、助かったぜ!お疲れ様ってことで、ほら。ホットミルク」
星「あ、有難う…」
ク「好きだろ?ホットミルク」
星「……もしかして、こっちの俺も?」
ク「あぁ、相当なミルク好き」
星「……やっぱりそうか」
ク「同じ遊星だから、好きなものも一緒かと思ったけど、本当にそうみたいだな」
星「俺も驚きだ」
ク「それに、飲む時の表情も全く同じだぜ」
星「………どんな顔をしてる?」
ク「すっげぇ幸せそうな顔」
星「……知りたくなかったな」
ク「数少ない、遊星の幸せそうな顔だよ」
星「……クロウは、特に遊星のことを知ってるみたいだな」
ク「そりゃあまぁ、幼馴染だし…一番の親友だし?」
星「俺も、元の世界のクロウと仲良くなってみたいな」
ク「そっか、そういやお前の世界だと、俺とは初対面なんだっけ?」
星「まだ話したことも無いな」
ク「そっちの世界の俺と、仲良くなれると良いな。少なくとも、俺とお前は親友だぜ!」
星「……有難う、クロウ。多分、こっちの俺も、クロウに感謝してると思う」
ク「感謝されるようなことは、特にやってない気がするけどな」
星「存在してくれているということが、一番の幸せだろ」
ク「……そうだな」
星「今度は、こっちの遊星を入れて、三人でゆっくり話したいな」
ク「あぁ、そうだな!」
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