「海外帰り」








勇「遊兄ー、なんか食べるものない?」


遊「冷蔵庫にデザート入ってるぞ」


勇「今食べていいか?」


遊「一つだけだぞ。夕飯入らなくなるからな」


勇「分かった」









――ピンポーン








遊「悪い勇星、出てくれ。今手が離せないから」


勇「えぇっ…分かったよ…」













勇「はいはいー?」


京「よぉ勇坊!ひっさしぶりーっ!」


勇「あ、満足」


京「そのあだ名いい加減止めてくれよ…っ」


勇「どうしたんだよ急に?」


京「昨日までさ、ロケで海外行ってたんだよ。んで、お土産持ってきた」


勇「へぇ、海外行ってたのか。まあ、あがれよ」


京「お邪魔しまーす」










京「ゆうせぇー!ひっさびさー!」


遊「なんだ鬼柳、久々だな」


京「仕事が忙しくてさー…あぁ、これお土産」


遊「有難う、鬼柳。そこ座っててくれ、お茶淹れるから」


京「お構いなくー」


勇「京兄ちゃんどこ行ってたんだ?」


京「うん?ロンドン」


勇「似合わない」


京「似合わな……、きっついねーお前」


勇「京兄ちゃんはどっちかっていうと、スペインかな…似合うのは」


京「情熱の国じゃねぇか!分かってんなぁー勇坊!」


遊「紅茶で良かったか?」


京「あぁ、サンキュー遊星」








――ピンポーン








遊「ん、また客か?」


勇「あぁ、今日来る予定だったんだよ。言い忘れてた」








――バタバタバタッ…







京「あー…やっぱ日本が一番だよなー…」


遊「昨日帰って来たんだろう?今日一日ゆっくり休んでいても良かったんじゃないのか?」


京「俺がそんな簡単にバテるかよー。元気は有り余ってんだから」


遊「海外ロケが終わったってことは、少しだけ休みが入るのか?」


京「ん?おう、明日事務所の方に行って、簡単な話があって…明後日から一週間休みだな」


遊「なら、十分ゆっくりできるな」








――バタバタバタッ…







ル「おー、京兄じゃん。久々に見たわ」


京「なんだ久々だなー。元気だったかールック?」


ル「まあなー。今まで何してたんだ?」


勇「海外ロケだって」


ル「へぇ……。俺の兄貴が『京介は蒸発した』とか言いふらしてたぞ」


京「はぁ!?なにそれ!ご近所に誤解されるっ!」


勇「そういえば、近所でそれが話題になってたな」


京「あの鬼畜野郎…っ俺の評判を暴落させて何がしたい…ッ!」


遊「レイヴンさんに文句言えばどうだ?」


京「怖いから無理」


遊「いつもそれじゃないか」


京「お前らはレイヴンに酷い目に遭わされたことねぇからそう言えるんだって」


ル「そうだぜ、遊兄。兄貴だけは本気にさせちゃいけない」


勇「そんな真顔で…」


京「良いよなー不動家はー。全体的に恵まれてるからなー」


遊「そう……か?」


勇「そう思う?」


遊「俺はなんとも…」


ル「……仕方ないよな、京兄」


京「そうね…仕方ないね」


ル「後でうちに来るか?」


京「え!?」


遊「レイヴンさんとクロウにも帰ってきたことを報告しないとな」


勇「そうだなー、俺もついていくからさ、京兄ちゃん」


京「……心強いや(涙目」


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