「デュエル」








――バタンッ






優「レイヴン、俺とデュエルしてくれ」


レ「うおっ!?……またインターホン押さずに入って来たな…」


優「…何してたんだ?」


レ「何って……掃除」


優「……お前ほど掃除の似合わない人間は…見たことが無いな」


レ「放っとけ」


優「…なら、俺も…手伝うか…」


レ「いやいや、お前一応客だろ。そこに座ってr…言い終わる前にどっから取り出したんだその雑巾」


優「長い付き合いなんだから…いちいち突っ込むな…」


レ「長い付き合いだけどいまだにお前の考えてることがいまいち分かんねぇ」


優「……放っとけ」














遊「勇星、兄さんは?」


勇「デッキ持ってどっかに行ったぞ」


遊「デッキ?……どこに行ったんだ…?」


勇「ルックの家じゃねぇの?今日、レイヴンさん仕事休みらしいから」


遊「あー……成程。じゃあ、午後辺りに…クロウとルックがこっちに避難してくるだろうな。
 今のうちに掃除終わらせよう」









――数時間後










ク「いやー…本当……わりぃな」


遊「いや…元は兄さんのせいだからな…すまない」


勇「遊兄ちゃん、ちょっと書店行ってくる」


遊「あぁ、行ってらっしゃい」


ル「行ってくんなー、クロ兄」


ク「遅くならないうちに帰って来いよー」







――バタンッ







ク「さて、いつごろデュエル終わるかねぇ…」


遊「兄さんとレイヴンさんのデュエルは…長いからな…」


ク「実力が変わらないから、めちゃくちゃ長いんだよなー……」


遊「……よし、今のうちに買い物を済ませるか…」


ク「あ、俺も買い物行っとくか…」


遊「本当、お互い長男には苦労するな」


ク「本当だな……」














優「……、引き分けか」


レ「人の伏せカードを次から次無駄にしやがるぜ…全く」


優「相変わらず…強いな…」


レ「お前もなー。なんでプロにならねぇんだよ」


優「面倒臭い」


レ「そこだけ真顔で答えんなって…」


優「それに、俺の近くには十分強い奴が密集してるからな……プロにならなくても退屈しない」


レ「なんていうか…お前らしいっていうか……少しは挑戦的になれって」


優「まともなことを言うお前は本当にレイヴンか?」


レ「幼馴染を真正面から疑うお前は本当に優星か?」


優「冗談だ……」


レ「だから…お前のは冗談に聞こえな……、もういいわ」



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