17この村はさほどでかくもない。 かと言って凄く小さいわけでもない。 だから、知り合いに会う確率と言うのは低いのだ。 「とは言え真弘には会いたいが…」 いや、やっぱ会いたくない! …と頭の中で会議中だったのに、なんで会うかなぁ。 「夏休み中会ったの2回目だな!」 「偶然って凄いね。神秘を感じるよ」 「なんで神秘」 あー暑い。暑いな。 夏だから仕方ないよね。うん。夏のせいだ。 アイス食べたいな。あ、かき氷もいいね。 「聞いてるか?」 「き聞いてるよ、どうやったら背が伸びるかって話しでしょ?」 「ばっ!ちげぇよ!その、今暇か?って聞いただけだよ!」 「暇っちゃ暇」 「じゃあ…ちょっと…勉強教えてくれねぇ…?」 神様仏様感謝します。 ちょっと、いやかなり、真弘より頭良くて良かった、なんて考えちゃった。 でなきゃこんなこと頼んでくれないもんね。 やった…やったぁぁあぁぁぁぁあぁぁあ!!!!!! 貴方のお願いは (もちろん)(聞き入れるに)(決まってる)(…できることだけ) |