03何週間かしたら友達ができた。鴉取真弘くんもできたみたい。 楽しそうに話してはいるけど、やっぱりどこか諦めたような悲しい顔をする。 「委員決めるぞー」 先生の声が教室にこだますると、少しだけ静かになる。 ひとつずつ着実に決まっていくものの、クラス委員だけは男女共に立候補者がいない。 面倒くさいもんね。 「あとはクラス委員だけだな」 ここからが長いんだ。みんな目を背けていたり、興味なんてとっくの昔になくして寝ている人がいたりと、誰一人としてやろうなんて人がいない。 誰かやれや、とか思っていたら手があがった。 「じゃあ男子のクラス委員は鴉取に決定するけどいいかー?」 なんと、意外。 やらなさそうだなと思っていたのに。うーん。 「お、みょうじやってくれるか」 いつの間にか手をあげていた。吃驚したよ。 だって仲良くなってみたかったんだもんっていう言い訳。 気になるのは (あんな)(目を)(するから) |