02学校の授業は退屈だ。 先生の声は眠いし。 隣を見れば総司が机に突っ伏している姿がある。 なんて呑気な男なんだ。 『はぁ…』 私が勉強を頑張る理由は2つあって。 1つは、この隣で居眠りしてる奴に負けたくないのと、もう1つは過去のことを掘り返されないように。 そのためには頑張るしかなくて。 『ね、眠い…』 「ほぅ…俺の授業で眠いとは良い度胸じゃねぇか」 『げ…土方せんせ…』 「そんなに今日のノートを持ちたいか。そうか」 『そ、そんなぁあああ』 土方先生の授業だってことをすっかり忘れていた私は、ノート持ちをさせられることになりました。 あのくそ重いノートを! 軽く隣の男を睨むと、目が合い笑われた。 お、起きてたのかああああああああああああ!! 「馬鹿の中の馬鹿だよね」 『その台詞何回目ぇ?!』 私は今、薫の毒舌の雨に打たれていて。 隣では千鶴と平助と総司が仲良く昼飯中で。 屋上で嘆いているのは私だけなのだ。 『薫さ…もう少し私に優しk「馬鹿なまえ」泣くわ』 なんだか私の毎日って涙かかせない? もっと笑顔で過ごしたいよ! 「ほら」 『ん?え、タコさんウインナむごほっ!』 薫にタコさんウインナーを突っ込まれて咽せる。 咽せたらせっかく薫から貰ったタコさんウインナーを吹き出すから我慢我慢。 とは言え。 『んぐっぐふっん゛ん゛っゴクン…げっふぉっごほっげほげほげほっ』 「きったねぇ…」 『タコさんウインナーが似合う顔して何を言う…』 「おーい沖田ー」 『ぎゃあああ!ごめんなさい!』 こんな汚い姿を総司に見られたくない! 何か用?と不機嫌そうに振り向く総司。 千鶴との会話の邪魔してごめんねって心の中で謝る自分に苦笑が漏れる。 「そういえばなまえって土方さんに呼ばれてなかったっけ?さっきの授業のことで」 『あ…なんでもっと早く言わないかな…』 「面白いから」 黒い笑みと面白い玩具で遊んでいるような、そんな…。 とにかく、 『畜生おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!!!』 叫びながら階段を降りていった。 → |