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[534]無題
by 匿名
2017/04/07 12:05
悪魔寡黙推しの自分歓喜
化学反応組がまた集まる日が来ると良いな


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[533]無題
by 匿名
2017/04/05 23:10
悪魔寡黙(悪魔サイド)


「チェリーせーんせっ」

冗談交じりに呼んでやればあのしかめっ面をさらに顰めて寡黙が俺を見た。
怒ってる怒ってる。ニヤニヤ笑っちまう。

「チェリーチェリーうるせーよ、クソガキが」

「照れんなよーww」

「照れてねーよコロスぞ」

冷たい喋り方だけど本当は面白がってるって知ってるんだからな。
だから遠慮しないで寡黙の側まで近付いていって、顔を覗き込んでみた。
真面目な寡黙は俺を睨んでいる。

「寡黙せんせー」

ってちゃんと名前を呼んでやると、やっと寡黙の表情は少し柔らかくなった。

「なんだよ。いつもはしゅしゅたんのそばをウロチョロしてるんじゃなかったのかお前は」

「何それ嫉妬かー?」

「はっ、ちげーよバーカ」

寡黙は手元の本から目を逸らさないまま冷たくいったけど図星だったようで冷や汗が出てた。
焦ってる姿が愛おしくて仕方が無くて、抱きしめるのを我慢してその肩に手を置いて耳元で囁いた。

「そんなに妬くなよ。しゅしゅたんへの好きと寡黙への好きは別モンだから安心しろよな」

「……」

寡黙の耳が真っ赤っかになるもんだから、俺はまた笑みをこぼした。




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[532]無題
by 匿名
2017/04/05 22:55
悪魔寡黙


「チェリーせーんせっ」

軽やかで楽しげな呼び掛け。
特定のワードに脊髄反射で反応して悪魔を睨みつけた。

「チェリーチェリーうるせーよ、クソガキが」

「照れんなよーww」

「照れてねーよコロスぞ」

ああ言えばこう言う。
俺の刺々しい言葉をのらりくらりと躱しやがりながら悪魔は進んでくる。
いつの間にかこいつは俺のそばに立っていた。
紅い目を輝かせて、俺の不機嫌な顔を覗き込んでいた。

「寡黙せんせー」

今度はまともな呼び方。
少しホッと心が和んだ。

「なんだよ。いつもはしゅしゅたんのそばをウロチョロしてるんじゃなかったのかお前は」

「何それ嫉妬かー?」

「はっ、ちげーよバーカ」

図星を突かれて冷や汗が出た。
手元の歴史書から目を逸らさないように意識していると、悪魔の手が俺の肩に置かれた。
耳元で聞いたことがないほど優しい声が。

「そんなに妬くなよ。しゅしゅたんへの好きと寡黙への好きは別モンだから安心しろよな」

「……」

何も答えなかったが、俺は耳まで真っ赤になってしまったらしい。悪魔がくつくつと小さく笑いやがっていた。


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[531]無題
by 匿名
2017/04/05 16:26
>>530
好き

Twitterじゃなくてこっちに色々投稿してもいいのよ…


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[530]無題
by まな板
2017/04/03 00:02
しゅしゅ悪魔しゅしゅ聖書しゅしゅ
※幼稚園児な悪魔注意
(悪魔、聖書はしゅしゅに拾われた設定です)
(某お方の教会組幼稚園児編設定を参考にしました(><))


「しゅしゅたん、しゅしゅたん」

舌ったらずな呼びかけの発信者の彼が、とたとたと不安定な体を揺らして駆けてきたので、しゅしゅは慌てて両腕を差し出して抱きとめてやった。
赤い髪と、その間から僅かに見える小さな一対のツノ。そして背中の肩甲骨あたりから生えた蝙蝠のような羽と、腰椎の位置あたりから生えた細い尻尾は、しゅしゅに抱きしめられた途端パタパタと揺られ始めたのだった。
可愛いなあと、仮面の下でしゅしゅが思わず笑顔を綻ばせた。
かたや抱きしめられた悪魔は、しばらくしゅしゅの胸に顔を埋めていたが、やがて息苦しさが我慢できなくなったようでぶはーっと大きく息を吐いて顔を上げた。しゅしゅがハアハアと呼吸を繰り返す悪魔の頭を撫でる。そうして、一度は落ち着いた悪魔の尻尾と羽は、再び元気よく暴れ出したのだった。

「何か用があったんですか?」
悪魔が息を整えた頃を見計らってしゅしゅが問うた。しかし、なぜか腕の中の悪魔は首を横に振った。よく意味がわからずしゅしゅが首をかしげると、悪魔は八重歯を見せて笑いながら元気よく声を上げる。
「なんか、しゅしゅたんがそこにいたからよんだ!」
パタパタ、パタパタ
しっぽを振るのは犬と同じくご機嫌の証だろうか。ただ自分がそこにいただけでそんなに嬉しかったのか、と考えると、しゅしゅはたまらず悪魔をもう一度抱きしめた。子供の純粋な好意が可愛くて仕方がない。弟のように大切に育てよう。そう心に誓ったのだった。


「はあ……」
ベッドに横になったまま、往年の懐かしき記憶を思い出しながらため息をついた。
「どうしたんだよしゅしゅたん」
すっかり変声期を過ぎた少年と青年の中間にあるはきはきとした声と、昔と同じ呼び方で悪魔が応えた。あの小さくて柔らかい赤髪の子供が、今は自分よりもしなやかな筋肉とスタイルの活力溢れる男に成長してしまった。もう可愛くない。
「時間の流れは残酷ですね……」
「なんでwwwwwwww」
「あんなにコロコロして可愛かったのに……」
「なんだよ、今だって可愛いゾwwww」
茶目っ気たっぷりにそう言い放つと、悪魔は勝手にしゅしゅの布団をめくって中に入り込んできた。一応軽く押して拒絶の意を示してみるが、しゅしゅは結局それが無駄であると知っている。だからそうそうに腕を引っ込め、あとは口だけで文句を言ってやった。
「ダブルベッドじゃないから無理って散々言いましたよね」
「固いこと言うなよwww詰めればいいだろオラwww」
「暑苦しい……」
「ぬくもりに溢れてんだよwwww」
「ないです」
「やだぁもぉ…////」
腰に回された腕の力が一層強まり、作られた猫撫で声が胸元から響いてまたため息が出そうになった。ベッドに上がった途端に抱き枕のように抱きしめられるのは昔からの習慣だから仕方ないのかもしれない、が、いい加減いい歳なんだからやめろと何度も言っているし、この状況をよろしく思わない存在がいることを、この馬鹿な悪魔は一体いつになったら覚えられるのだろうか。

「しゅしゅ殿、悪魔殿」
「うわ」
「聖書さん……」

風呂から上がったあとかなり急いできたのか、金髪碧眼のその少年は濡れた髪のままでしゅしゅの部屋のドアをノックもなしに開けて立っていた。顰めた眉間が怒りを語っている。雷が落ちるぞ。

「何をしている、出ろ!」
「いって、いってーな!なんだよ!」
「昔から相変わらずだな貴様は。自分の部屋で寝ろ!しゅしゅ殿おやすみなさい」
「お、おやすみなさい」
「しゅしゅたんと寝るんだもん////」
「無理です」
「だそうだ。諦めてください悪魔殿」

かくして、耳を引っ張られながら聖書に引きずられて行った悪魔を眺めつて、ようやく就寝できることを理解したしゅしゅは再び布団を整えて横になった。そしてドアが丁寧に閉められた音の後、静かになった部屋の中で二人のことを改めて思い浮かべる。
悪魔の昔から引っ付いてくる癖は変わらないけれど、聖書のキス癖も変わらないものだなあ、と。おやすみなさいと言った時、聖書はごく自然な動きでしゅしゅの頬にキスを残していった。

大人になってもそういうところが変わらないのは、やはりなんだか可愛いのかもしれない。

嵐の後に少し愉快な気持ちを抱えて、しゅしゅは瞼を閉じたのであった。


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