___hey, I know you as a girl of big guy

「おい」

「……。」

「寝てんのか」

「……」

「……はァ」



鳥かごの鳥を愛でる程度にしか自分を見てなかった
そんな彼が、まるでそう
激しく嫉妬した、あのクリスティーナの話。

クリスティーナが言っていた、クリスティーナが望んでいたような行為を
まさか自分としているだなんて。


ヘンな一点については情熱的な男だと
フィオナはドフラミンゴのことを予てから思ってはいたが、

あまりにも初めての行為に、為す術もなく
彼女は寝たフリをするしかなかった。

あまりにも濃厚なキスの応報に、
彼女は眠るよりも強く眼を閉じ、体を硬直させた。


何度も顔をなで、かかる髪をよけては
自分を眺め、また唇に軽く触れ、唇を重ね
体が折れそうなくらいに強く抱きしめて



クリスティーナの言っていた、クリスティーナの望んだ愛を
自分は横から掻っ攫ったのだ


キスから得られる快感
それにも勝る優越感

フィオナはじっと
その時が終わらないことを願った。



「……寝てンのか」

「……。」


もしかしたら、ドフラミンゴも気付いているかもしれない

そう思いながらも、彼女はそのまま寝たフリを続けた
今起こっているステキな出来事を記憶の中に縫い付けるように


着ているというよりもボタンひとつで繋がっているだけの
衣服は見る見る内に剥がれて行き、彼女の肢体を露にした。

死んで行ったクリスティーナの声が蘇る

『唇が首を伝うように、彼の触れている部分が熱くなって……』

そう、こんな風に

『其れだけで溢れる程に濡れる、彼を楽しませるにはそれが一番……』

……。

『次第に頭の中が彼でいっぱいになるの、彼も同じ...。』


そう、そうだけど違う……。


「ドフィ」

「...ア?」

「何してるの?」

「セ……何でもねェ。」

小さな唇同士の接触の後、彼は彼女を腕の中に収めたまま
少し不機嫌そうに目を閉じた。



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