ザキと春のパン祭り



「あ、いた。おーいザキー!」
「ん、みょうじ。じゃねぇか。なんか用か?」
「あのねー、今日はザキにプレゼントがあるのです」
「は?プレゼントって…俺誕生日まだだけど」
「知ってるよんなこと!ほら、あれだよあれ」
「あれ?」
「もう、わかんないわけ?これだよ、ジャジャーン」
「っと…皿?」
「そう!春といえばこれしかないよねー」
「いや、俺別に皿とか…」
「何言ってんの。これ普通の皿じゃないんだよ?特別なんだよ?」
「特別ってなんだよ…」
「ほら、プレートの底見てみなよ」
「は?っと…ヤマザキパン?」
「そう、ヤマザキ春のパン祭りでシールを集めるともらえるあれ!」
「は、はあ…」
「いやー、これ見つけたときは絶対ザキにあげないとって使命感に駆られてさ?」
「え?いやでも別に俺…」
「…私ザキのために毎日モッサモサのパン食べてたわけ。わかる?この努力無駄にするの?」
「えっいや、まぁ…じゃあもらっとくわ、サンキューな」
「ん、どいたまして!」


(これ今年から恒例行事にするから!)
(俺んち皿だらけにするつもりか!)



15.03.06



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